妊娠してから体調が不安定になる妊婦さんも多く悩みの種となります。
その中でも便秘と下痢を繰り返し悩まされる方も多いです。
特に妊娠初期はお腹の赤ちゃんも小さく、繰り返す便秘と下痢は悪影響を与えないか心配ですよね。
そこでなぜ妊娠中は便秘や下痢になりやすいのか?
その原因や流産の心配、下痢や便秘の緩和方法をご紹介します。
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妊娠初期に便秘と下痢になる原因
妊娠をすると自分の体が自分のものでないような、そんな体調の変化がよく見られます。
そのうちの一つ「便秘」
これも先輩ママなら”うん、うん”と頷いてしまうようなポピュラーな悩み。
私も悩まされました。
なぜ妊娠をすると便秘になるか、というと主にこの6つの原因があります。
- 妊娠ホルモン(プロゲステロン)
- つわりによる食の変化、水分不足
- 腸の圧迫
- 体内の水分不足
- 運動不足
- ストレス
これらが複合的に重なって、便秘の原因となってしまうのです。
詳しくはこちらに。よく処方されやすい便秘薬マグミットと合わせてご紹介しています。
では下痢になってしまうのはなぜでしょう?
主な原因の一つに
「ホルモン分泌の乱れ」
が関係します。
便秘のときと原因が被るじゃん、というのはその通りなのです!
妊娠により分泌されるプロゲステロンというホルモンは、腸の動きを鈍らせる作用があります。
さらに体内に栄養や水分を蓄積させようとしたり、水分不足を引き起こします。
そのため腸の働きが鈍り、便秘や下痢などの症状を引き起こします。
それにホルモンの分泌の変化は、自律神経をも狂わしてしまいます。
自律神経は胃腸の働きをコントロールしていますので、胃腸の働きも乱してしまうのです。
女性一人ひとりの腸内環境も違うため、
- 便秘になる人
- 下痢になる人
- 両方を繰り返す人
と症状の出方が変わってくるのです。
こんな人は要注意!妊娠中に便秘と下痢に悩まされやすい!
妊娠をするとさまざまな体の変化があります。
お腹で赤ちゃんを育てるためとはいえ、便秘や下痢に悩まされるのもツライものです。
実は便秘や下痢を繰り返しやすいタイプの人もいます。
「消化器官・胃腸の弱い人」
元々、消化器官が弱い人は通常でも便秘や下痢のどちらかに悩まされやすいです。
そこにホルモンの分泌の影響で、妊娠初期に便秘と下痢を繰り返しやすくなります。
「ストレスを感じやすい人」
ストレスや緊張しやすい人は、精神のバランスが崩れ自律神経を乱しやすいです。
自律神経は腸の働きを低下させてしまう原因を作り出します。
妊娠によって、思いのほかストレスがかかって便秘や下痢という体調不調につながりやすくもなります。
特に妊娠という大きな体の変化によって顕著に現れやすいので注意してくださいね。
自律神経の乱れはこんな体調不良の原因にもなります。
詳しくはこちらに。
→妊娠初期の疲れやすさとだるさはいつまで?負担をかけない方法
流産の心配は?影響はないの?
妊娠初期の赤ちゃんの形成にとても大事な時期。
そんなときに便秘や下痢で子宮に影響を与えそうで心配ですよね。
下痢でお腹が下ると流産しそうなイメージですよね。
不安は分かります。
しかし結論から言えば「便秘」や「下痢」が直接の原因で流産することはありえないでしょう。
また便秘のイキみで不安になることもないですよ。
→【妊娠初期】便秘だけどいきむのが怖い!赤ちゃんは出てこない?
あまり長期的に下痢になることで心配なのは「脱水症状」です。
脱水症状によって母体の不調だけでなく、お腹の赤ちゃんにまで栄養不足を引き起こしてしまいます。
妊娠初期の栄養欠如は赤ちゃんの発育にも関わってくるので、早めの病院への受診をおすすめします!
また腹痛や出血を伴うようなときも自己判断で我慢などせず、必ず医師の判断を仰ぎましょう。
妊娠中の不安やストレスが何よりも母体や赤ちゃんへの悪影響です。
たかが下痢や便秘と侮らずに、不安を払拭しましょう☆
妊娠中の葉酸不足は、胎児の発育障害を生み出す原因です。
葉酸は水溶性ビタミンなので毎日の摂取が不可欠!
手軽に毎日継続するには葉酸サプリがおすすめです。
妊娠中の便秘と下痢の緩和方法
できれば便秘や下痢の症状を緩和させたいものですよね。
妊娠中でも飲めるお薬もありますが、できれば自然に緩和を望みたい!
そんな方には「食生活」と「生活習慣」で緩和できる方法をご紹介します。
妊娠初期はつわりもある時期なので、自分にあった負担のかからない方法で症状を緩和させていきましょう。
つわりは早い人ならこの時期から感じますよ。
食生活の緩和方法
便秘や下痢が繰り返されてしまうと、胃腸の機能が低下し働きが鈍くなっています。
そのため食生活の見直しからはじめることが大切です。
①消化に良いものを食べる
胃腸の機能が低下し働きが鈍くなっているので、まず胃腸を休めましょう。
おかゆやうどんといった消化の良いものを食べ、お腹の負担を軽減させてあげましょう。
②消化酵素で腸の働きを助ける
下痢の原因には消化不良もあげられます。
消化酵素を含んだ果実や野菜を摂ることで、胃腸の働きを助けてくれます。
またこれは健康や美肌の元の腸内環境を整えることにもなります。
キウイ、りんご、パイナップル、バナナといった果実には酵素を多く含みます。
つわり中で食べることがキツくてもフルーツなら摂りやすいですよね。
しかし加熱すると酵素は失われてしまいます。生のままで食べましょうね。
できれば食後30分以内に食べると消化の働きを助けてくれるので効果も上がります。
簡単に腸内環境を改善したい場合は、善玉菌のサプリがいいですね。
毎日の継続しやすい点が管理人もおススメです。
③水分をこまめにとる
腸の水分不足は、便秘の原因にもなります。
また下痢のときは水分不足に陥りやすいので、こまめに水分補給をしたほうが良いです。
冷たい飲み物は冷えにもつながるので、温かい飲み物を摂るようにしましょう。
例えば、しょうが湯。
しょうがは、体を温めてくれつわりにも効果があります。
またココアもおススメです。
ココアには食物繊維も豊富で便秘解消になります。
砂糖やミルクを入れずにお湯だけで溶くのがポイントです。
生活習慣での緩和方法
日常のちょっとしたことから緩和できることもあります。
つわりで大変かもしれませんが、無理ないように試してみてくださいね。
①軽い運動
適度に体を動かすことは、腸のぜん動運動を助ける働きにもなります。
ヨガやストレッチなど妊娠中でも出来る運動はあります。
腸周りの筋肉を使うことで腸が刺激され、腸の動きが活発になります。
また運動は自律神経のバランスを整える働きもあります。
散歩やウォーキングといった軽い運動は、副交感神経を活発にします。
外に出ることで気分転換にもなるので、ぜひ取り入れてくださいね。
私も便秘に悩まされたので、毎日の散歩はなるべく欠かさずにしていました。
天気の良い日は気分も上がっていいですよね。
②冷やさない
冷えは万病の元。
便秘や下痢にも悪影響です。
妊娠初期はつわりもあり、食生活も乱れがちです。
食べやすいからといって、口当たりの良い冷たい食べ物や飲み物ばかり摂ってはいけません。
体を冷やさない食べ物や飲み物を摂りましょう。
またお腹を冷やさないように腹巻をしたり、シャワーでなく入浴をして体を冷やさないように気をつけましょう。
③ストレスを解消し、健康的な日常を送る
現代社会からストレスを排除することは難しいでしょう。
ストレスをうまく解消できるよう、趣味や好きなことを見つけることが大事です。
また健康的なリズムでの生活習慣は、自律神経を整えるためにも大切です。
いきいきと笑って過ごせる妊娠生活を送りましょう♪
まとめ
妊娠をすると妊娠継続のために女性ホルモンの分泌が変わります。
そのため便秘や下痢といった不調を起こしてしまいます。
妊娠初期症状で便秘や下痢を繰り返すこともあります。
元々、胃腸や消化器官の弱い人は起きやすいので注意してくださいね。
また自律神経の乱れからも引き起こしやすく、ストレスを感じやすい人もなりやすいです。
下痢や便秘が原因で流産になることはありえないでしょう。
しかし腹痛や出血を伴ったり、長期間の下痢の場合は早めに受診しましょう。
妊娠中はたくさんの変化が起こり、赤ちゃんの成長に不安が生まれるのも良く分かります。
不安をそのままにせず、医師に相談しストレスを抱えないようにしましょう。