お腹の中で胎児の心拍が
確認できない稽留流産、
この稽留流産の治療には2つ方法があります。
手術をするか、
出血を待ち自然に赤ちゃんが
排出されるのを待つかです。
手術を受けなければならないのか?
手術の費用やリスクについて
また「稽留流産」と診断された方の
治療体験談をご紹介します。
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稽留流産の治療方法
妊娠初期、稽留流産は
発生率も高い流産の一つです。
症状に気が付かずに診断で発見され、
悲しい事実を受け入れられない状態ですが
次の命を授かるためにも治療を
きちんと受けておかないといけません。
稽留流産について
くわしくはこちらの記事で。
→【稽留流産】妊婦の6人に1人の確立!?痛み・兆候・予防法は?
稽留流産の治療法には2つあります。
1つは
子宮内の赤ちゃんや組織を取り除く
「子宮内容除去術」
子宮の内容物を人工的に外へ出す手術のことです。
もう1つは
「待機療法(自然排出)」
子宮内の胎児が自然に排出されるまで待ちます。
子宮内容除去術の流れやリスク、費用について
子宮内容除去術には
「掻爬法」と「吸引法」があります。
掻爬法は、胎盤を掴む器具や
子宮壁をこする器具で
子宮内の不要物を除去する方法です。
耳かきをイメージしてもらうと分かりやすいでしょうか。
吸引法は子宮内にストロー状になっている器具を
挿入し吸引圧で子宮内容物を体外に排出します。
掻爬法よりも出血量も抑えられます。
手術の流れは、
- 子宮頸管が開いていない場合は、子宮頸管を開くための前処置
- 麻酔を使用するので、誤嚥防止のため絶飲食が原則。前日の夜から絶食、当日の朝から絶飲となるケースが多いよう
- 局所麻酔または全身麻酔をかけた後、10分~20分程度の子宮内容除去処置
手術をするために子宮頚管を
拡張する必要があり、あらかじめ
棒状の器具を膣内に挿入します。
ラミナリア・ラミセル・ラミケンという名前です。
ラミナリアは体内の水分を使い膨張し
子宮頸管を拡張させます。
ラミセル・ラミケンは薬により
子宮頸管を柔らかくして拡張します。
手術は日帰りなのか?入院が必要なのか?
これは妊娠の周期や初産婦・経産婦、
処置の種類や内容など一人ひとり違うこと
また担当医や病院の方針でも変わってきます。
多くは日帰りでの手術、
または1泊入院による手術になりますよ。
気になる妊娠中の性行為、詳しくはこちら
子宮内容除去手術を受けるリスクとして、
子宮内を器具でかき出すという行為のため
- 子宮内感染
- 子宮内容物の取り残し
- 子宮穿孔(子宮に穴が開いてしまうということ)
- 麻酔による副作用、合併症
- 術後の子宮内膜癒着
めったに起こることではありませんが
リスクがあることも知っておくことは大切ですよ。
稽留流産後の流産手術は
健康保険が適用するため
自己負担額は医療費の3割になります。
平均費用は15000~30000円ほどで
管理人友人は日帰りの吸引手術を受け
16500円支払ったということです。
希望による入院など別途自己負担がかかることもあります。
吸引法は世界保健機構(WHO)が定める
安全な中絶ガイドラインでも推奨をされていますが
日本では昔から掻爬法を用いることから
手術法を自身で選ぶことのできる病院は少ないでしょう。
医師の判断により手術法が決定されるため
よく担当医と話し合い確認することも大切です。
妊娠しやすい体にしておくことも重要!
自然排出(待機療法)の流れやリスク、費用について
稽留流産の経過や周期によっては
自然に排出されるのを待つ
待機療法を取ることができる場合もあります。
待機療法のメリットとしては
- 手術費用がかからない
- 子宮の負担が少なく次の妊娠を早く解禁できる
- 手術のリスクを伴わない
といったことが挙げられます。
しかし自然に排出されるのを待つということで
- いつ排出されるか分からない時期を予測できない
- 自然排出まで定期的受診が必要
- 相当な痛みを伴うことも
- 大量出血の危険性
- 感染症の危険性
- 自然排出されるまで不安を募る
- 子宮内容物が完全に排出出来ないこともある
このようなリスクを伴うことがあります。
また子宮内容物が残ってしまうと
「結局手術して取り除かなければならない」
ということもありえます。
また危険な大量の出血を伴った場合、
緊急を要するため近くの病院での
受け入れ態勢なども視野にいれないといけません。
子宮外妊娠や胞状奇胎といった異常妊娠を、
見逃しやすくなる可能性も指摘もあります。
仕事をしている方などは
時間や状況なども管理しやすいため
手術を薦められることも多いです。
子宮内容除去手術の体験談
ラミナリアは思ったより痛くなかったです。
全身麻酔での手術だったので痛みは無かったですが目が覚めた時に強烈な生理痛の様にお腹が痛かったです。
夕方には帰宅できました。術後2~3日は安静にしていました。
私は初産だったのになぜか前処置などはなかったです。
手術は麻酔がきいていてあっという間です。それよりも手術の直後、腹痛が強かったです。
その2時間後には退院しました。鎮痛剤を処方してもらいました。
前処置のラミリアを入れる際ももっと痛いと思っていましたが、想像していたよりも平気でした。
確かに痛みはありますが、つねられるような痛みで、我慢出来ない痛みではなかったです。(痛みに強い方ではありません…)
手術は麻酔で寝ている間に終わるので痛みはありません。終わった直後も、重い生理痛のような感じはありますが大丈夫です。
鎮痛剤が効いていたので痛みも和らぎ、翌日から出勤しましたが、その2-3日後から2週間ほど腹痛と発熱に悩まされ結局仕事も休むはめになりました。
引用:http://oshiete.goo.ne.jp
手術自体は短時間で終わります。
やはり体の変化が大きいことで
術後は安静にしなければ
回復に支障があるのですね。
待機療法(自然排出)の体験談
最初は生理のようでしたが、その間は寝て過ごしました。
2・3日目はそれなりの出血もありました、痛みもありました。
生理の重い日×3倍くらいの程度でしょうか?ひたすら痛みに耐えていました。
4日目に診察を受けたら、子宮内はほとんどキレイになっていると言われました。
念のためにと、子宮を収縮させる薬と感染予防の抗生物質をもらいました。出血は2週間続きました。
診断確定3日後に下腹部痛と出血がありました。
さらに腰痛もひどくなり痛みに耐えられなく鎮痛剤を服用せざるおえませんでした。
翌日もじわじわと痛みが続き生理後半ぐらいの出血も継続していました。
その日の夜、さらなる痛みが襲い、骨盤が割れそうに痛くなりトイレに行くと妙な感覚とともに凝血塊と何かが膣から出てきたのがわかりました。
血を洗い落とすとそれは胎のうでした。しかし出てしまうと驚くほど痛みが和らぎました。
引用:http://oshiete.goo.ne.jp
診断後4日目 軽い出血の始まり
5日目 軽い腹痛、出血が若干増える。生理の1日目程度
6日目 全日と同程度の出血
7日目 17:00頃 腹痛がひどくなる。出血量が増える。
多い日夜用ナプキンを1-2時間毎に交換する必要あり。出血に血のかたまり(数mm-1センチ)程度が時々まざる。
22:00頃 胎のう(ピンポン球みたいでした)と胎盤と思われる物(たらこ大の血のかたまりが数個)がまとめて排出。
翌朝には腹痛は治まっておりました。それ以降数日かけて出血が減りましたが、継続して出血はありました。
引用:http://babylion.boy.jp
自然流産を選んだみなさんは
かなり強い痛みと出血を伴われている方が多いようです。
そして出血の対応も介護オムツでないと
間に合わないという本当に大変な処置ですよね。
また自然排出された時期もばらばらで
数日後に完全流産した方もいれば
1ヶ月ほど待った方もいます。
まとめ
状況によって変わってくるでしょうが
どちらの治療を選ぶにしろ
主治医との話し合いはとても大切です。
不安を隠せない、気持ちが追いついていかない
体も気持ちも大変つらいでしょう。
しかし治療に専念し、回復後は新たな妊娠に
備えられるよう前向きに気持ちを持っていきたいですね。
授かりました!の嬉しい声が☆
流産には年齢も関係があるようです。