妊娠中は味覚も変わり、
嗅覚も敏感になるので
食べ物や飲み物の好みが変わる
そんなプレママは多いです。
特に普段は大丈夫だった水が
妊娠を機に飲めなくなる、
飲みたくなくなる。
また他にも飲めていたものが
飲めずに水分補給を
上手に出来なくなると
危険な状態にも陥ることも
あるので要注意です!
今回は
妊娠中の水分不足による危険性、
水分補給のための対策法をご紹介します。
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なぜ妊娠中はいつも以上に水分を必要とするか?
妊娠中はたくさん水分を摂るべき、
とざっくりと聞きかじった事は
あるかもしれませんね。
人体の約60~65%は水分で出来ています。
体が健康に潤滑に動くために
水分はとても大切なのですが、
妊娠中は通常よりも多くの水分を必要とします。
妊娠中は通常の約1.5~2倍の水分が必要です。
1日におよそ1.5~2Lの
水分補給が目安となります。
これは食べ物からの水分量も
含めますからね。
なぜこんなにも多くの水分を
必要とするのか、それには自分自身、
赤ちゃんへのこんな役割があるからです。
- 血液の流れを良くする(赤ちゃんに届ける血液量が増える)
- さらさら血液を赤ちゃんに届ける(赤ちゃんに酸素や栄養が届きやすくなる)
- 羊水のため
- 妊娠中は代謝が良くなり汗をかきやすい
- 便通が良くなる
妊娠初期から水分摂取を十分にし
意識して水分補給をしていくことが
とても大切なんです!
そしてなんと胎児の90%は
水分で占められています。
自分の体のためだけでなく
大切な赤ちゃんが子宮で健やかに
育つことに水分はとても重要なのです。
妊娠中の水分不足の危険性
妊娠中に大切な水分ですが
もしも水分不足になると
さまざま影響を与えてしまい、
赤ちゃんを危険な状態にして
しまう可能性もあります。
①血液循環が悪くなる
妊娠時でなくても水分不足は、
血液をドロドロにし粘度を高め
血液を凝固させやすい状態になります。
妊娠中の血液循環が良好でないと
赤ちゃんに栄養や酸素を送るための
ライフラインを滞らせてしまうため
赤ちゃんの発育状態をも左右してしまいます。
軽い運動+水分補給でドロドロ血液から
サラサラ血液にしていきたいですね。
②羊水不足になる
通常の羊水量は、赤ちゃんが羊水を
飲む量と排泄する(おしっこ)量で
バランスが取られます。
羊水が少ない「羊水過少症」の場合
一般的には胎児側に原因があると
いわれますが、まれに妊娠中の
水分不足が原因となることもあります。
水分を摂れば羊水になるという
安直なことではありませんが
血液の循環量が増え、臍帯血流を
増やし羊水増加を見込めると考えられます。
③便秘になる
妊娠中のホルモンバランスの変化、
つわりによって食事が取れない
バランスが悪くなる、
運動不足などさまざま原因で
妊娠中は便秘になりがちです。
そこに水分不足が重なると
腸の便も固くなり、滞りやすくなります。
妊娠中こそ水分補給と腸内環境の改善!
ママの腸内環境は、そのまま赤ちゃんに
移行します。
赤ちゃんのためにも常に善玉菌を摂りましょう♪
④脱水症状になる
脱水症状は自覚無く忍び寄ってきます。
自分では十分に水分を摂って
いるつもりでも、妊娠中のあなたには
足りないこともよくあります。
初期症状ではめまいやふらつき、
さらに症状が進むと激しい頭痛や悪心
嘔吐を催すこともあります。
また尿の出も少なくなり、
口も非常に乾き、唾液も出にくくなります。
重症になると意識障害を起こし
失神を起こすこともあるので
自身もお腹の赤ちゃんにも危険です。
妊娠中の水分補給の対策法
つわりがひどい人なんかは
水を飲むだけでも大変つらいことが
ありますよね。
しかし妊娠中の水分不足はとても危険です。
少しずつでも口に出来るものを
探し出すための対策法をご紹介します。
①水以外の水分を試す
まず水以外の水分を摂れるか
試してみてください。
炭酸水、100%果汁のジュース、
お茶類、白湯など少しずつでも
口に出来るようならしめたものです。
私のつわり中は紅茶しか飲めない時も
ありました。しかし気をつけないと
いけないのが「カフェイン」、
そして「糖分」や「塩分」の含有量です。
妊娠中はカフェインや糖分、塩分の
摂り過ぎは赤ちゃんにも影響し、
むくみ、妊娠高血圧症候群など
悪影響を引き起こすので気をつけましょう!
赤ちゃんに大切な葉酸、
鉄分、ビタミン、ミネラル。
妊娠中の必要な栄養素を
しっかり摂取してくださいね。
→妊娠中に大切な葉酸とは?鉄分も摂れる妊婦さん人気NO1葉酸サプリ
②氷を食べる
水を飲むと吐き気はするけど
氷なら大丈夫、という人も多いです。
氷で口の中が冷たくスーッとして
吐き気が治まるようです。
またカキ氷にして水分を摂ることも
おすすめです。
ただ氷やカキ氷の食べ過ぎは
糖分の過剰摂取や体を冷やす原因です。
また異常に氷ばかり食べたくなるのも
「氷食症(ひょうしょくしょう)」という
病気の可能性もあります。
妊娠中に体を冷やすことは
良くありませんからね。
③水分の多い食べ物
水分を摂るというと液体でないと
いけないと思い込んでしまいますが
食品から水分補給をしてもOKです。
たとえば「トマト」
つわり中にも人気のある野菜ですが
トマトは90~94%もの水分含有量です。
また、すいかやグレープフルーツ
みかんなどのフルーツでもイイでしょう。
無理して水を飲むのではなく
食べられるものから水分補給するのも
とてもおすすめですよ☆
倒れる前に医師に要相談!
水分や食事がちゃんと摂れなく
尿の回数が減った、口が渇く、
そんなときは必ず
主治医に相談しましょう!
妊娠中のつわりがひどいとき、
脱水症状や栄養障害が起きやすく
ケトン体が排出されます。
ケトン体が出るということは
体からSOSが出ている証拠。
母体も胎児にも危険な状態です。
至急の点滴による水分補給、
栄養補給が必要となります。
無理して倒れる前に専門医に
不安を和らげてもらうことも大切ですよ。
まとめ
妊娠中は通常の1.5~2倍の
水分補給が必要です。
血液の循環を良くし、
お腹の赤ちゃんへ酸素や
栄養を運ぶ大切な役割です。
妊娠中、水分不足になると
血液の循環が悪くなることや
便秘、また脱水症状という
危険な状態にもなるので注意が必要です。
水分を摂らなきゃ、と一気に
飲めるものを飲むのではなく、
1日に必要な分を1日かけて
少しずつ体に補給してあげましょう☆