お腹の赤ちゃんにとって
羊水は優しく包んでくれる大きなベッド。
この羊水が赤ちゃんを守ったり
生まれてくるまでの日々の
生活の場の中心であります。
羊水が少なすぎると
赤ちゃんがしっかり成長できなくなります。
今回は羊水が少なすぎて起こるトラブル
「羊水過少症」
の原因を詳しく見ていきましょう!
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赤ちゃんからのSOS「羊水過少症」
妊娠中の羊水量を量るには
超音波検査にて調べるのが一般的です。
実際に羊水を量るわけじゃありませんよ!
羊水の測定方法
画像http://www.premama.jp/
子宮腔内の赤ちゃんと
子宮の壁の最も距離のある所
(これを羊水ポケットといいます)
この長さをはかり羊水の体積を
計算する方法。
子宮を4分割にして、
それぞれの子宮壁から赤ちゃんまでの
深さをはかり合計したもので
羊水量を測定する方法(AFI)。
この2つが主な測定方法です。
羊水過少の場合
羊水量が100ml以下のとき
または
羊水ポケットが2cm以下、
AFIで5cm以下
のときに
「羊水過小」
と診断されます。
でもなぜ羊水が少ないと
赤ちゃんに影響を与えてしまうのでしょう?
羊水が少なくなると、
子宮内で臍帯と胎児が密着状態となり
圧迫してしまいます。
すると臍帯からの血液の流れが悪くなり
充分な酸素や栄養が胎児にいかなくなります。
これを「胎児機能不全」といいます。
赤ちゃんの健康に問題が
出てきてしまうのです!
そして羊水は赤ちゃんを衝撃から守る
壁のようなクッションのような
役割もあります。
詳しくはこちらの記事に
さらに赤ちゃんは羊水を飲んで
尿として排出しています。
これは肺の機能を育てているのです。
しかし十分な羊水がないと
飲む量が不足してしまいます。
肺を充分に成長させることが
出来ない原因
となってしまいます。
肺呼吸が出来るようにならないと、
出生後に呼吸不全となり
生きていくこともとても難しくさせます。
羊水は「赤ちゃんを守るクッション」
でもあるし、命の水なんですね。
羊水が多過ぎても濁ってもダメです。
羊水過少の原因のおもな3要素
羊水が少なすぎる原因は
1・胎児の尿量が少ない
2・胎児に尿を作る機能が弱い
3・羊水が漏れている
という3つのおもな要素に分かれます。
しかしそれぞれの原因が
母体側だったり胎児側であったり
はたまたいくら検査しても
原因が分からないなど
羊水過小の原因は多岐に渡ります。
母体側のおもな原因
・前期破水
陣痛が起こってない段階で
卵膜が破れ羊水が子宮外に
流れ出てしまいます。
・胎盤機能不全を起こしやすい病気
(妊娠高血圧症候群、血栓症、
抗リン脂質抗体症候群、膠原病など)
胎盤機能が弱いと赤ちゃんの
成長を妨げてしまうので
赤ちゃんが尿を作る量も
減ってしまいます。
・たばこ、大量のアルコールの摂取
たばこは胎盤発育遅延などを
起こす原因でもあります。
また稀に水分補給が十分でなく
羊水過小となることも。
詳しくはこちらに。
胎児側のおもな原因
・先天性疾患
(尿をつくる腎臓に問題がある
場合の腎無形成、腎異形成など)
・尿排出に障害がある場合
・感染症
胎児への感染
詳しくは↓ こちらをどうぞ
・胎児死亡
といった胎児側に尿をつくることの
出来ない原因があります。
他にも
妊婦さんが持病の薬を服用した際に
赤ちゃんに副作用を起こさせ
羊水が減ることもあります。
→【妊娠中の薬】風邪薬は胎児に影響するのか?市販薬の服用について
羊水過少と診断されたら
まず原因検索を行うことが大事です。
それから管理方針や治療が左右されます。
自分が口にするものが
お腹の赤ちゃんにとても影響を与えます。
とくに葉酸は妊娠中から産後まで
毎日摂取したい大事な栄養成分です。
羊水過小症の予防と対策法
羊水過小の診断は自分で出来ず
超音波検査によって判明できます。
羊水過小には自覚症状が少なく
自分で異常に気付くことも難しいです。
羊水過小を予防しようと思っても
予防できるものでもなく
出来る予防法としては、
「健全な妊娠生活を送ること」です。
例えばタバコやアルコールなど
胎盤発育遅延を起こすものを取らない、
適度な運動をしストレスのない生活、
といった毎日の生活習慣の管理です。
また羊水過小症の治療は
発見時期、原因によって変わってきます。
医師と十分に話し合い対処が必要です。
自分自身で出来る対策法として
- 立ちっぱなしにならず、ゆっくり休む
- 適切な水分補給をする
- 横向きの体制で安静に過ごす
- タバコを吸わない
- 衝撃が掛かる動きをしない
羊水が少ないと心配です。
不安になり過ぎるようなら
細かなことでも主治医に相談し
少しでもストレスを減らしましょう。
まとめ
おなかの中のことなので
破水以外ではなかなか
自覚症状では分かりにくいものです。
妊娠健診を欠かさず受けて、
異常をはやく発見することは
とても大切なことです。
不安があるようなら、
小さなことでも主治医に相談し
不安解消しリラックスして
妊娠生活を過ごしましょう。