妊娠中は食べたものが赤ちゃんに
影響することも多いため
口にするのに気をつけないと
いけない食材が意外に多くあります。
そこで良く聞く
「妊娠中に明太子は良くない」
でもこれってなぜいけないのでしょう?
今回は妊娠中に明太子を食べて大丈夫?
もし食べてしまったら、などご紹介します。
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妊娠中でも明太子やたらこを食べても大丈夫?
アツアツごはんにたらこ、
めんたいこパスタ、
美味しいですよね~。
でも妊娠中となると控えた方が良い
食材もありますよね。
大好きな明太子は大丈夫?
妊娠初期に知らずに食べてしまった、
そんな風に心配する方も多いでしょう。
妊娠中に明太子を食べて大丈夫か?
と質問をされれば、
「特に問題はない」でしょう。
しかしこれにはいくつかの
注意事項も付いてきます。
とくにつわりで明太子しか食べれない
そんなときは要注意です!
つわりはいつからいつまでか知ってますか?
妊娠中に明太子を食べるときの注意点
普段なら何気なく食べてしまっても
妊娠中はお腹の赤ちゃんにも
影響してしまうので色々気を使います。
では明太子を食べる際の注意点、
このような事に気を付けたいです。
①リステリア菌
妊娠中には食べるのを控えるべき
食材も多く、よく”生もの”と聞きませんか?
例えば生ハム、フレッシュチーズ
お刺身、泥つきの野菜などには
注意が必要です。
これは感染症が関係をしているからです。
明太子で気をつけたい感染症が
「リステリア菌」
あまり聞きなれない名前なのも当然、
普段は感染を気にしなくても大丈夫ですが
妊娠中は免疫力が低下しており
通常の20倍以上の感染率になるのです。
もしもリステリア菌に感染すると
- 発熱(高熱)
- 筋肉痛
- 頭痛
- 嘔吐
などの症状があらわれ、
風邪やインフルエンザにも
似た症状だったりもしますが
中には症状があらわれないこともあります。
しかしお腹の赤ちゃんへの影響が
強く出ることが多く、
早産・死産・流産の確率が上がり
また新生児髄膜炎・新生児敗血症
と新生児感染の原因にもなります。
2009年度になりますが
明太子によるリステリア菌の
検出率は6.7%(参照:国立医薬品食品衛生研究所)!
明太子を生で食べる場合は
気をつけないといけないのです。
他にもネギトロ、生ハム、いくら
ナチュラルチーズ、スモークサーモン
メロン、サラダetc
多くの食材からリステリア菌は潜んでいます!!
リステリア菌は自然界に広く存在し、
しかも4℃以下の低温でも
10%程度の塩分濃度内でも増殖します。
そのため冷蔵庫で保管してても
塩漬けにした明太子や生ハムでも
リステリア菌の繁殖がありえます。
しかしその反面、熱に弱いので
妊娠中はしっかり加熱したものを食べましょう♪
②塩分
明太子の作り方ってご存知ですか?
原料はスケトウダラの卵巣なんですが
まず塩漬けをし調味液に漬けられます。
そのため美味しいからといって
たくさん食べ過ぎてしまうと
塩分の摂り過ぎになるので注意を!
妊娠中の塩分過剰摂取は
妊娠高血圧症候群の原因にもなり
自分にも赤ちゃんにも危険を伴います。
2015年度の厚生労働省による
成人女性に推奨される1日の
食塩摂取量は「7.0g未満」です。
明太子100gの塩分量が5~6g、
1/2腹(約25g)で約1.2~1.5g。
すごく多いわけではありませんが
他の食事とバランスよくしないと
あっという間に塩分過剰になりますよ。
調理の前に明太子を氷水に漬けて
その後しっかり水気を拭き取ると
減塩にも出来ますよ。
妊娠中の栄養バランス大丈夫ですか?
とくに葉酸は毎日摂取しないと
体内に吸収されない栄養成分です。
③プリン体
明太子の原材料は「スケトウダラの卵巣」
魚卵というと高プリン体という印象ですよね。
明太子に含まれるプリン体は
100gでおよそ160mgほど。
1食(約25g)に換算すると約40mgです。
すごく沢山というわけでは
ありませんが、これも他の食材と
食べ合わせると1日の摂取量を越えてしまいます。
ちなみに1日400mgがプリン体摂取上限です。
食べ過ぎや尿酸値が高い方は注意してください。
④亜硝酸ナトリウム
明太子の鮮やかな赤い色を保つため
”亜硝酸ナトリウム”という添加物が
多くの商品に使われます。
発色剤と表示されることもあり
明太子以外にもソーセージやハム
などの肉加工品にも使われます。
亜硝酸ナトリウムは毒性が非常に高く
胃の中でアミンと結合し
ニトロソアミンという
発がん性物質に変化します。
動物実験では胃がんの発生が
確認されたほどなので
私たちにも起こり得る可能性は高いです。
また明太子には多くの添加物が
使われている商品もあるので
出来るだけ原料表示を確かめて
美味しく召し上がってくださいね。
妊娠中にこんな不安はありませんか?
妊娠中は明太子を1日どのぐらいの量を食べられる?
明太子1食分にはEPAやDHAが
豊富に含まれています。
またビタミンB1やビタミンEも多く
疲労回復や血行を良くする効果も期待できます。
他の魚卵に比べカリウムも多く
血圧を下げたり、むくみを
改善するのに効果があります。
鶏卵に比べコレステロール値が
低いのも嬉しいですよね。
妊娠中でも「絶対食べてはダメ!」
という食品ではありません。
ただリステリア菌も怖いので
食べるときはよく加熱したものを食べましょう♪
加熱は鉄則です。
では妊婦さんが1日に明太子を
どのくらいの量を食べても大丈夫か?
上記でお伝えした塩分量・プリン体量
添加物のことなどを考えると
1日20~30g(約1/2腹)が上限と思われます。
ただ好きだからといって
毎日毎日食べるのではなく
数日に1回ぐらい抑えた方が
良いのではないかと思います。
あまり好きなものばかり食べて
体重オーバーなんてことになると
”妊娠線”の原因に!!
産後に後悔するハメになりますよ。
まとめ
妊娠中でもしっかり加熱した
明太子やたらこであれば
問題なく食べることができます。
もちろん、大丈夫だからと
食べ過ぎてはいけませんよ。
カロリーや塩分も気になるので
毎日ではなく1日置きや
数日に1回ほどのペースで。
無理な我慢はせず、
適度に美味しく召し上がりましょう♪