妊娠して食の好みが変わる、
嫌いだったのに食べたくなる、
同じものばかり食べてしまう。
そんなことありませんか?
中でもトマトが食べたくて
ハマッてしまう妊婦さんは多く
こんなに食べて大丈夫?
と心配になってしまいますよね。
今回は妊娠中のトマトの食べ過ぎの
メリットや注意事項をご紹介します。
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妊娠中にトマトを食べ過ぎて大丈夫?
妊娠中にトマトにハマる、
食べ過ぎてしまう、
そんなプレママは意外に多く
洗うだけで食べられること、
酸味が「つわり」に調度良い、
などの理由が挙げられます。
つわりっていつまで?詳しくはこちら
→【妊娠初期】つわりは早い人ならいつから始まる?いつまで?見分け方
でもついつい食べ過ぎちゃうんだけど
トマトを食べ過ぎて大丈夫なの?
と心配ですよね。
結論からいえば問題は無いでしょう。
とはいえ、10個20個といった
極端な食べ方は別問題になるので
気をつけてください。
1日3個ぐらいを目処にしておくのがイイですね。
トマトには
「トマトが赤くなると医者が青くなる」
という諺があるくらい栄養も豊富で
活性酸素の除去や生活習慣病の予防に
とても効果的な食材なんです。
トマトの食べ過ぎでビタミンAの過剰摂取?!
妊娠中にトマトを食べ過ぎては
いけないと言われる所以に
「ビタミンAの過剰摂取になる」
という噂があります。
確かに妊娠中のビタミンAの
過剰摂取は胎児に悪影響を与え
奇形・先天性障害の可能性がある
と言われています。
→妊娠初期にビタミンAの過剰は胎児に影響!レバーの上限量は?
しかしこれは動物性の食品に含まれる
レチノールという脂溶性ビタミンA。
特にレバーやウナギ、あん肝といった
食品に多く含まれます。
ではトマトにもビタミンAが含まれるのか?
というとトマトには
体内で「ビタミンA」に変化する
「β-カロテン」が多く含まれます。
βカロテンは体内で必要に応じて
ビタミンAに変換する特徴があり
過剰摂取しても、体内に蓄積されません。
しかもβカロテンは
強力な抗酸化作用を持ち
美肌から免疫力の向上まで
さまざまな効能を期待できる
優秀な栄養素なんです♪
妊娠中におけるトマトの嬉しい3つのメリット
トマトは妊娠中にぜひ食べて欲しいほど
たくさんの栄養素を含んだ食品です。
特に妊婦さんにとっての嬉しいメリットを
まとめてみました。
①抗酸化作用で免疫力を高め、美肌効果
さきほどお伝えした諺
「トマトが赤くなると医者が青くなる」
このトマトが赤くなる要素は
「リコピン」という天然色素によるもの。
リコピンはβカロテンの仲間のカロテノイドですが
βカロテンの2倍以上の抗酸化作用を持ちます。
抗酸化作用とは体の中をサビさせる
活性酸素を除去してくれるのですが
- 肌荒れやシミといった肌トラブル
- 生活習慣病や妊娠糖尿病の予防
- 肥満の予防
- 妊娠高血圧腎症の予防
といったさまざまな予防を期待できます。
妊娠高血圧腎症とは以前は
妊娠中毒症とも呼ばれていた中で
高血圧を伴う病的状態をまとめた病名です。
International Journal of
Gynecology and Obstetricsの研究で
1日に4mgのリコピンを継続して
摂取した妊婦は妊娠高血圧腎症の
確率が50%減少したと報告もされています。
トマト大き目のもの1個で約6~7mgの
リコピンを摂取できますよ♪
またトマトジュースで有名な
カゴメの研究によると
本研究に対して協力の同意が得られた妊婦160名のうち、60名の方々にトマトジュースを摂取して頂き(残りの100名は非摂取群としてご参加頂きました)、臍帯血・母乳中へのカロチノイドの移行を調べました。妊娠32~34週よりトマトジュースを毎日1缶あるいは2缶摂取して頂き、分娩前と分娩日に母体血、分娩時に臍帯血、分娩後2、5、15、30日目に母体血と母乳をそれぞれ採取し、それらのカロチノイド濃度を測定しました。
その結果、個人差もありますが、母体血のみならず、臍帯血と母乳中のリコピン、β-カロチン濃度が、トマトジュースを摂取しなかった妊婦と比較して高くなることが明らかとなりました。
以上のことから、妊娠後期のトマトジュースの連続飲用が、胎児や新生児により多くのカロチノイドを移行させることに効果的である可能性が示されました。引用元:http://www.kagome.co.jp/research/summary/010502_01/
トマトを継続して摂ることで
ママはもちろん新生児の赤ちゃんにも
活性酸素の悪影響から守ることに
繋がるのです♪
しかもリコピンは熱に強く
油に溶け込みやすい性質なので
生食だけでなく加熱調理しても
成分が減少する心配はありませんよ!
②葉酸の摂取
妊娠しやすい体にし、胎児の
先天性異常のリスクを下げるなど
女性にとって大事な栄養素「葉酸」
葉酸はトマトにも含まれています。
100g当たり22μg含有しているので
中ぐらいのもので40~50μg!
特に妊娠初期の1日の推奨摂取量は
400μgとされているので
トマト1個で1/10を摂取出来るのです☆
ただトマトに含まれる葉酸は
天然葉酸なので水に溶けやすく
加熱に弱い性質です。
調理による葉酸の損失もありえますからね。
トマトで葉酸を摂取できますが
厚生労働省が推奨する葉酸を
不可足なく毎日継続するためには
サプリメントが便利です☆
詳しくはこちら
③つわりを和らげる
妊娠といえばつわりを多くの方が
経験するつらい症状。
管理人も妊娠中期まで
つわりがひどく大変でした。
そんなつわりの吐き気を抑えると
人気なのが「トマト」
トマトの酸味が胃のむかつきを抑え
十分な水分はのど越しもよく
つわりの時でも食べやすく、
また洗ってそのまま食べられる
手軽さからもとても人気です。
そして豊富なビタミンAは
胃の粘膜を保護してくれる役割もありますよ!
妊娠中、トマトを食べる時に注意したい3つのこと
妊娠中にトマトを食べても
良いことがたくさんあるのですが
とはいえ、過剰摂取は注意したいもの。
では妊娠中にトマトを食べる場合
3つの注意するべきことをご紹介します。
①体を冷やし、下痢になる
トマトといえば夏を代表する野菜。
夏野菜は体を冷やす特性を持つものが多く
東洋医学でも陰性の分類。
そしてトマトはカリウムを多く含みます。
カリウムはナトリウムを体外に出す
働きがあり、一緒に体内の水分も
排出される作用があります。
むくみの解消にはとても効果的ですが、
体温を下げてしまうこともあります。
またトマトを冷やして食べるのは
のど越しもよく食べやすいのですが、
冷えたトマトばかり食べては
胃や腸を冷やしすぎ、体をも冷やす原因です。
腸が冷えれば下痢の原因にもなります。
気をつけたいですね。
②生食の場合はよく洗ってから
妊娠中はいろいろな感染症にも
気をつけなければいけません。
その中でもトキソプラズマは
妊婦さんがトキソプラズマ陰性の場合に
感染しないよう気をつけたい感染症。
もしも陰性の場合に感染してしまうと
胎児が先天性トキソプラズマ症に
感染する恐れがあります。
トキソプラズマ原虫は
土からの感染もあるため
トマトのような生で食べる野菜は
しっかり洗って、心配なら加熱してから食べましょう!
③塩分に気をつける
トマトをそのまま食べるのなら
問題はありませんが、
もしもお塩を振ったり
ドレッシングをかけて食べる、
そんなときは塩分に気をつけましょう!
塩分の摂り過ぎはむくみの原因や
妊娠高血圧症候群の可能性を高めます。
妊娠高血圧症候群は胎児の成長阻害、
流産、早産などさまざまなリスクを
生む原因となってしまいます。
まとめ
常識の範囲内なら
トマトはいくら食べても大丈夫!
むしろ毎日トマトを適量食べることは
栄養面でも良く、むくみといった
マイナートラブルにも効果的です。
つわりの時期にトマトしか
食べれないのならともかく
つわりが終わってもトマトだけ
食べるというのは栄養バランスが
崩れてしまうので気をつけましょう。
何事もほどほどが大切です。
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