妊娠中はいろいろな体調不良に悩まされます。
その中でも人に聞きにくい悩みありませんか?
特に下半身!
膣の痛みや腫れを感じているけど、
プレママや先輩ママに
なかなか聞くに聞けない場所だったりします。
今回はデリケートゾーンの悩み、
「陰部の腫れや痛みの原因」や
「対処法」についてご紹介します。
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妊娠中の膣の腫れや痛みの原因
膣がヒリヒリ痛い。
ジンジンする。
外陰部が腫れぼったく感じる。
妊娠中にこんな症状に悩まされていませんか?
場所が場所だけに他のプレママにも
相談しにくいですよね^^;
実際に
トイレでの違和感を感じて発見した、
お風呂で触ってみたら腫れていた、
と意外に多くの妊婦さんが
膣や外陰部に痛みを感じています。
でもどうして?と気になりますよね。
これは「静脈瘤」が原因と考えられます。
静脈瘤というのは、
簡単にいえば静脈にある逆流防止弁が
壊れてしまい血液がうまく流れなくなり、
その場に溜まって瘤のような状態になることです。
妊娠中はホルモンの分泌量も変わり
大きくなるお腹に合わせようと
体が変化していきます。
それが血管の収縮、腸の筋肉の収縮
といった場所にも影響を与えるため
いつもと違った体調不良を招くのです!
例えば妊娠したら便秘になるということも。
腸内環境を整えたいですね♪
さらに妊娠中、大きくなっていく子宮に
下半身の大きな静脈が圧迫され、
血液が戻りにくい状態になります。
圧がかかった静脈に血液が溜まり
瘤のように膨らんでしまうのです。
妊娠中の場合は、お腹の影響で
とくに下半身に静脈瘤が起きやすく
陰部なら「陰部静脈瘤」
下半身なら「下肢静脈瘤」
肛門なら「内痔核」「外痔核」(いわゆる、いぼ痔)と言われます。
「出産のいきみでいぼ痔が発覚!」
というママはとても多いです。
→産後のイボ痔いつまで痛い?自然治癒は可能なのか?改善法と治療薬
下半身では太もも・ひざの裏
ふくらはぎなどに出来やすく、
- 血管が盛り上がっている
- 足がよくつる
- 足がだるい、疲れている
- 足のむくみがひどい
- 足がかゆい
見た目の瘤のように膨らんでいる
以外にもこんな症状で
下肢静脈瘤の疑いがあります。
気をつけてくださいね。
妊娠中の陰部静脈瘤は
ホルモンに大きく影響されています。
出産後には改善されることが多いので
心配しすぎないでくださいね。
胎児への影響もありませんよ☆
ただ出産まで腫れや痛みがあるときは
その部分の切開は出来ないようです。
出血過多の原因にもなります。
妊娠後期の腹痛は心配?!
→妊娠後期に腹痛、下腹部痛「チクチク・ズキズキ」は出産兆候?
下肢静脈瘤が出来やすい4タイプ
でもどうして自分が出来てしまったのだろう?
と思いますよね。
実は静脈瘤になりやすいタイプがあります。
①「遺伝性」
両親とも下肢静脈瘤にかかった場合、
その子供も発症率が90%に上がります!
②「女性」
男性よりも女性の方がなりやすいです。
女性の方が筋力も弱く、
血液の環流力が弱いことと
妊娠・出産期の発症率が高いためです。
③「年齢」
30~50代に多く発症します。
これは加齢により静脈の弁が悪くなってしまうこと、
運動不足による筋力の衰えから血管に負担がかかる、
ためと考えられます。
④「立ち仕事の職種」
長時間立ったまま、あまり動かないでいると
逆流防止弁を壊しやすい状況になります。
例えば調理師、美容師、販売員など
そして1日10時間以上立ったまま
仕事をしている方は、重症化しやすいので注意しましょう!
妊娠中は下肢静脈瘤が出来やすいので
他にも当てはまる場合は特に気をつけたいですね。
足のむくみが出来やすい人も要注意ですよ!
静脈瘤の治療法と4つの改善法
妊娠中の静脈瘤はホルモンの影響や
子宮の圧迫によることが大きく
特別な治療はしません。
出産して自然に治まることを待つだけ。
産婦人科で相談しても
他に問題がなければ、
「よくあること」
と済まされてしまうほど。
過剰な心配はいりませんよ^^
しかし悪化しないように
セルフケアをすることは可能ですよ。
便秘になると静脈圧が上昇し
静脈瘤が悪化しやすいです。気をつけたいですね。
①弾性ストッキングで血行改善
弾性ストッキングやサポートストッキングを
着用して下半身の血行を促しましょう。
同時にジーンズやガードルのような
しめつけの強い衣服は着用を避け
ゆったりした服を着ましょう。
②足先を高く上げて休む
寝るときでも、休憩するときでも
足元にクッションやバランスボールをかまし
足元を高くして血液の循環を図るようにしましょう。
このときのポイントは心臓より高くなること!
足の静脈の血液が心臓へ向かって流れやすくなるので
血行の改善になりますよ☆
③軽い運動をする
静脈瘤は座っていても立っていても
同じポジションでいることが良くありません。
ウォーキング、水泳、ヨガなど出来る範囲の
軽い運動をして血行を良くし、
足の筋肉を衰えないようにしましょう。
しかし妊娠中はいつも以上にエネルギーを使い
体に負担をかけています。
負担の大きくなるスポーツや無理な運動は
止めておきましょうね。
足首を回す、背伸びをするといったことでも
毎日することで大きく違いますからね。
足を組んだり、正座するのは良くないので
控えたほうが良いですよ。
④食事で血管を丈夫にする
血管を丈夫に強くするには
バランスの取れた食生活が大事です。
良質な魚・肉のたんぱく質、
ビタミン・食物繊維の豊富な野菜、
特に大豆のサポニンは血管壁を強くします。
コレステロールは血管の内側に
こびり付きとどまってしまい
血液の粘度を上げてしまいます。
脂質もですが塩分や糖分も控えた
食事内容にしましょう!
胎児に必要な栄養素「葉酸」は
ちゃんと摂っていますか?
妊娠中だけでなく産後の母乳にまで
葉酸は必要ですよ!
マッサージなどで、膨らみを強く
こするのは止めておきましょう。
内出血の原因にもなりますからね。
まとめ
妊娠中、膣や陰部に痛みや腫れを感じるのは
「陰部静脈瘤」
妊婦さんには良くあります。
聞き図らい場所だけに心配な方も多いでしょう。
妊娠が原因でなることがほとんどなので、
産後には症状が良くなることが多いです。
過剰な心配はいりません。
セルフケアで悪化を防ぎましょう!
- 弾圧ストッキングで血行を改善
- 足先を高く上げて休む
- 軽い運動
- 食事で血管を丈夫にする
治療の必要がないことがほとんどですが
症状が改善しないことには
イライラやストレスが募ることでしょう。
セルフケアで症状が軽くなるようにし
より酷くなることは避けたいですよね。
妊娠線は出来ていませんか?
出来てしまった妊娠線を放っておくと
産後の夫婦仲にまで影響してしまいますよ><