妊娠中は食べ物の好みがガラリと変わってしまうことがよくあります。中でもよく聞くのが、ご飯食だったのに妊娠中は無性にパンばかり食べていた、という話。これには理由があるのでしょうか?しかし妊娠中という自分だけではなくお腹の赤ちゃんにも影響がある大切な時期だけに、パンばかり食べてしまって大丈夫なのかという不安がありますよね。
またパンが食べたくなる妊婦さんは女の子を出産する、というジンクスも聞いたことがあります。これは本当なのでしょうか?
今回は、
・妊娠中にパンばかり食べたくなる理由
・赤ちゃんの性別の噂
・食べ過ぎてはいけないパンの種類
など妊娠中にパンばかり食べてしまうことの悩みや不安を解消していきたいと思います!
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なぜ妊娠中にパンが食べたくなる?その理由
妊娠前に好きだった食べ物が、妊娠したら嫌いになる、妊娠中にハマる食べ物がある、など妊娠アルアルですよね。とくに良く耳にするのが「無性にパンが食べたくなる」「甘い菓子パンは苦手だったのに、コレなら食べられる」「パンケーキやサンドイッチを欲する」とパン食になる方が多くいます。
パンばかり食べたくなる・妊娠中の食べ物の好みが変わるのか?というと、医学的根拠はハッキリとはされてはいません。しかしこんな理由ではないかと言われています。
①ホルモンバランスの影響
妊娠をするとホルモンの分泌量が変わります。エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの影響で、味が薄く感じてしまったり食欲を増進させてしまう作用があります。
さらに今までと違ったホルモン分泌量に自律神経が乱れてしまいやすく、さまざまな体の変化や影響を受けやすくなります。
自律神経は無意識のうちに私たちの身体を管理している重要な神経ですが、バランスが乱れ始め偏ってくると「食事の好みが変わる」「刺激あるものが欲しくなる」「無性に食べたくなる」など食生活にも現れてきます。他にも妊娠中でいえば、頭痛・便秘また「つわり」にも大きく影響するのですよ。
>>>つわりが夕方から悪化する原因は?つらいときの乗り切る方法
②亜鉛不足
亜鉛不足により、味覚が変わってしまい食べ物の好みが変わることもあります。あまりひどくなると味覚障害となるので気をつけてくださいね。前述の自律神経の乱れでも、脳の働きが鈍くなり味覚が変わることがありますよ。
妊娠中はお腹の赤ちゃんに優先して栄養がいきますが、中でも胎児の細胞分裂に大切な亜鉛は妊娠中にとても不足しやすいです。毎日の食事からミネラル・ビタミン・タンパク質などバランスよく摂りたいところですが、難しい場合にはサプリメントを利用するなど別の方法も考えたいですね。
>>>後悔しない葉酸サプリを選ぶポイントは「他の栄養素との配合」、人気ランキングはこちら
③お腹の赤ちゃんが欲しがる
「お腹の赤ちゃんが欲しがるから」という可能性もあります。
昔、弟がまだ母のお腹にいる頃におばあちゃんが言ってました。「この子は肉が好きだの~、ほら〇〇さん(母の名)も肉ばっかりよく食べよる」(今、考えるともしかしてイヤミだったのかも・・・^^;)
本来、人は身体の変化があると無意識に調整をしたり、欲するようになります。もしかしたらおなかの赤ちゃんもへその緒を通じてママに訴えているかもしれません。科学的な証明や根拠は一切ないのですが、絶対にないとも言い切れないですよね^^
妊娠中は体調やつわりによっても食べ物の好みが変わります。つわり時期の詳しい記事はこちら
>>>【妊娠】つわりはいつから始まる?いつまで詳しい時期について
妊娠中にパンばかり食べたくなると「女の子」が生まれる?
妊娠中に食べたくなる物で生まれてくる赤ちゃんの性別が分かる!そんな噂やジンクスを聞いたことありませんか?
実はパンでもそんな噂をよく聞きます。例えば、
妊娠中にパンが食べたくなる人は「女の子」を生んでいるという意見がたくさんあるのです。
つわりや男の子の場合は?こちらの記事をどうぞ
>>>つわりで甘いものが食べられない時は男の子?つわりと性別の関係
結論から言ってしまえば・・・
「食べ物の好みと胎児の性別の関係性はありません」
妊娠中のジンクスは、あくまで迷信で確率の低いものです。あまり信じ過ぎず、「女の子(男の子)かもしれないね~」と気楽な気持ちで構えていましょうね。
食べ過ぎ注意!控えたいパンは?何パンは大丈夫?
一言でパンと言っても様々な種類がありますよね。基本的にはどんなパンでも食べて大丈夫なのですが、妊娠中だからこそ食べ過ぎに注意したいパンもあります。
パンを食べ過ぎてはいけない理由は
- エネルギーの割に栄養価が少ない
- 糖質や脂質を摂り過ぎる
- 塩分の摂り過ぎになる
- 添加物の危険性
などが挙げられます。
パンはついつい何個でも食べてしまう危険性があるのですが、1つが高カロリー・高脂質であることが多いです。体重の急激な増加につながったり、妊娠糖尿病のリスクが高くなるので注意しましょう。
また通常パンを作る際には必ず「塩」を加えられますが、100gあたり平均1~1.2%もの塩分量になります。妊娠中の食塩摂取の目標量は7.0g未満が推奨されています。パンを1個2個と簡単に食べてしまえますが、あっという間に摂取目安に届いてしまいますよ!
そして市販されているパンには多くの添加物が入っています。残念ながら日本は食品添加物の基準が他の国ほど厳しくありません。毎日、市販のパンを食べるというのは、毎日コンビニ食やジャンクフードを食べる事とも変わりないので気をつけたいですね。
妊娠中に食べるなら、ライ麦パンか全粒粉パンがおすすめ!
妊娠中だからこそ、なるべく身体に良いものが良いですよね。そこでおススメなのが「ライ麦パン」か「全粒粉パン」!
ライ麦パンは別名「黒パン」とも呼ばれ、ライ麦粉から作られるどっしりとした天然酵母を使ったパンです。ライ麦にはビタミンや食物繊維が豊富で、普通の食パンと比べてもビタミンB1は2.5倍・B2は2倍・食物繊維は2.1倍もの量が含まれます。
そして食パンよりもカロリーも低く、噛み応えもあるので食べ過ぎ防止・便秘の予防と妊婦さんの身体にもとても優しいパンですよ。
そして全粒粉パン。全粒というぐらいなので小麦の全部を使った粉が全粒粉です。
通常の食パンや菓子パンには小麦粉が使われますが、「胚乳」という小麦の中心部を細かく挽いて作られます。しかし小麦の栄養価の高い部分は、外側の果皮や胚芽に多くあるため小麦粉には含まれていません。全粒粉は小麦粉には含まれない、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれます!
ライ麦パンや全粒粉パンと通常のパンを、白米と玄米との関係でイメージしてみると分かりやすいでしょうか?精製された食べやすさな白米が小麦粉で、栄養価も高く健康志向な玄米がライ麦粉や全粒粉なのです。
実は高カロリー!気をつけたいパン
見た目で高カロリーなパンもあれば、意外にも高カロリーなパンもあると思います。妊娠中に食べ過ぎないように気をつけたいパンをご紹介します。
まずは意外でも何でもありませんが、高カロリー代表のパンです。(すべて100gあたりです。素材や調理法によってカロリーの数値は多少異なります)
- クロワッサン 448kcal
- デニッシュ 309kcal
- メロンパン 392kcal
- ショコラブレッド 316kcal
- シナモンロール 420kcal
- たまごサラダ 315kcal
- カレードーナッツ 340kcal
揚げたり、バターをたくさん使用しているパンの種類は高カロリーになりますね。また意外なところで高カロリーなパンはこんな種類です。
- チーズ蒸しパン 450kcal
- ベーグルパン 280kcal
- くるみカマンベールパン 400kcal
- あんまん 300kcal
蒸したり茹でてあるパン系なら、低カロリーかなと思っていたのですがかなり高カロリーですね。
とはいえ、食べたい欲求がストレスになり過ぎてもいけません。ほどよく欲求を満たし、運動をしたり他の食事で野菜を多めにとったりと、どこかで調整をして無理のない妊娠生活を送りましょうね。
>>>妊娠中におすすめのお菓子やおやつ!安心して間食するポイント
まとめ
妊娠中にパンを食べ過ぎてしまうと「カロリー」や「塩分」が気になります。
体重が増えすぎてしまうと、妊娠生活や出産も大変ですが妊娠糖尿病などの病気になってしまうことが1番心配です。欲求を満たしつつもドカ食いにならないようにしましょう。
また「パンばかり食べたくなると女の子が生まれる」、というのは迷信であって残念ながら医学的な根拠はありませんよ。
妊娠中はバランスの取れた食事を摂るのが大切と分かってもなかなか大変ですよね。特に赤ちゃんにとって大切な「葉酸」は毎日摂りたい栄養素でもあります。厚生労働省でも毎日の食事+サプリメントでの補給を推奨していますよ♪