赤ちゃんがおっぱいを飲んでいる姿はママにとって幸せの時間ですよね。
産院で「母乳は欲しがるだけあげてください」と言われたし、たくさん飲んでくれるのは嬉しいけど常に母乳をあげるこのままで大丈夫なのか?と不安にもなります。またいつまで頻回授乳をしてもいいのか?気になりますよね。
今回は母乳を欲しいだけあげるのはいつまで、母乳を飲み過ぎる注意点や対処法についてご紹介します。
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母乳は欲しいだけあげても大丈夫?頻回授乳はいつまで?
赤ちゃんが一生懸命におっぱいを吸う姿は、とても愛おしいですよね。だけど母乳をあげてもあげてもまだ欲しがる。そんな状態にこれで大丈夫なのか心配になるのも普通です。さっそく詳しくみていきましょう!
栄養と愛情がたっぷりの母乳は欲しがるだけあげて!
生まれたばかりの赤ちゃんは、離乳食が始まるまでの母乳は唯一の栄養源です。母乳はミルクと違い赤ちゃんの身体への負担が少ないため、欲しがるだけあげても大丈夫!
母乳はミルクよりも消化が早いため、あげてもすぐにおなかが空いた赤ちゃんは泣き出してしまいます。とくに新生児の赤ちゃんは上手に飲むことができないうえに、ママの母乳の出方が不安定なため、おなかいっぱい飲むことができないことが多いのです。
そのためあげても泣く、あげても泣く…ということが起こりやすいのです。特に新生児期は栄養たっぷりの母乳をいっぱい飲ませてあげてくださいね。
こんな頻回授乳の時期は、睡眠、休息不足でフラフラのお母さんも多いかと思います。私自身、「またおっぱい…何回あげればいいの…」と、ぐったりとしていました。
でも授乳中って、一生懸命におっぱいを吸うわが子の顔を見ると癒されませんか?お母さんが癒されているのと同じように、赤ちゃんはただおっぱいを吸いおなかいっぱいになっているだけではなく、お母さんであるあなたの胸に抱かれることで、ぬくもりを感じ安心感も得ているのです。
「カンガルーケア」という言葉はご存知ですか?出産直後、直接素肌で赤ちゃんを抱き、話しかけたり授乳をしたりすることです。近年日本でも行われている産院が増えてきたので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
実はこのカンガルーケア、出産直後だけでなくその後の日常生活の中でも取り入れることで、素敵な効果が!
授乳は赤ちゃんと密にコミュニケーションが取れる大切な時間です。お母さんの肌のぬくもりを感じながらおっぱいを吸う、赤ちゃんにとって至福の時間です。そのことで赤ちゃんの呼吸は安定し、安心して眠りにつくこともできます。
離乳食が始まってからの赤ちゃんにも、母乳は好きなだけ飲ませてあげましょう。離乳食で栄養を取れるようになりますが、おっぱいを吸っている至福の時間、幸福感はなかなか忘れることができません。お母さんのぬくもり、愛情は何にも代えられないものですしね。
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いつまで頻回授乳で好きなだけあげても良いの?
赤ちゃんが欲しいだけあげて大丈夫よ、と聞いていても実際にはどのぐらいを目安にするべきなのか悩むところですよね。
通常は3~4ヶ月頃から授乳回数も落ち着いて間隔も空いてくるのですが、赤ちゃん一人ひとりの個人差があるため「いついつまで」という正解はありません。赤ちゃんの体重の増え具合・おしっこやうんちの量・体調や機嫌など問題がないのなら、頻回授乳を続けてても大丈夫です。
先ほどもお伝えしましたが、授乳の時間はママと赤ちゃんとのスキンシップの時間でもあります。離乳食が始まれば授乳の回数も減り、大きく成長していけばいやがおうにもおっぱいは卒業しなければならない時期も来ます。
私事ですが、うちの子はおっぱいを欲しがるうちは好きなだけあげてました。あの頃は頻回授乳で眠たいことも疲れていることも大変でしたが、子供の成長なんてあっという間なのでとても良い思い出ですよ。
どうしてうちの子は寝ないの!?原因が分かれば自然と対処法が見えてきます!
母乳の飲み過ぎ!?「過飲症候群」とは?特徴と対処法
授乳をしていても「どれだけ赤ちゃんが飲んだか」がはっきり分からないですよね。また赤ちゃんはまだ胃や消化器官が未発達なため、多く飲みすぎると吐いてしまいます。そのため授乳後にまだ泣き止まないからと「さらに授乳したり」「ミルクを追加」してしまい、飲み過ぎになってしまうことがあります。
こうしたことが数日~数週間続いてしまうと「過飲症候群」を引き起こしてしまいます。
過飲症候群の主な症状は
- 1日の体重増加が50g以上になる
- 溢乳(「いつにゅう」授乳後に吐き戻してしまう)
- うなる、いきむ
- 授乳中にむせる
- お腹がパンパンに張っている
- 抱っこを嫌がり、反り返って激しく泣く
- 「ゼコゼコ」という呼吸の音や、鼻が詰まったよな感じがある
- 便秘、下痢をしたり、おしっこや便の回数、量が多くなる
- 手足が湿っており冷たい
赤ちゃんは常に胃が苦しい状態になっているため、あやしても泣き続けたり、またお腹が張っているため「でべそ」になる子もいます。とくに生後1か月前後の赤ちゃんに多くみられるもので、「吸てつ反射」があるためお腹が空いてなくても反射反応で飲んでしまうのです。
過飲症候群にさせないための対処法
赤ちゃんを過飲症候群にさせないためにも、赤ちゃんの様子を改めてよく観察してみましょう。
母乳やミルクは十分あげたはずなのに泣き続ける、こんな時は
- 部屋は暑くないか(または寒くないか)
- おむつが汚れていないか
- 眠たいがうまく眠りに就けないのではないか
- 散歩に出る、ガラガラで遊ぶなど気分転換させてみる
など赤ちゃんがなぜ泣いているのか、理由をいろいろと探し試してみましょう。
赤ちゃんは泣くことで不快感を伝えています。最適な室温に設定したり、抱っこで安心させてあげましょう。
過飲症候群の目安に「1日の体重増加が50g以上」があります。さらに上記のような症状が垣間見える、そんなときは「母乳を飲ませる回数を減らす」ことや「ミルクを減らす」ことまた「授乳間隔を作る」などからはじめて、いつ乳やうなりなどの初期症状が改善されることがあります。
しかし赤ちゃんにとっては、母乳やミルクは唯一の栄養源ですので自己判断に止めることは危険なことも多いです。心配であれば早急に産院や主治医に相談しましょう。
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満腹中枢が発達してくる3ヶ月頃になると赤ちゃん自身が飲む量をコントロールするようになり、身体機能も成長してくるので、時間が解決してくれるという従来の考え方も間違いでは無いと思います。
まとめ
母乳は欲しがるだけあげても大丈夫なのですが、間違って与えすぎてしまうと「過飲症候群」を引き起こしてしまうこともあります。泣いたらおっぱい、ではなく「なぜ泣いているの」と赤ちゃんの様子をいろいろ観察してあげましょうね。
過飲症候群が気になるかと思いますが、基本的に母乳はたくさん吸わせてあげても問題ありません。愛情をたっぷり注いであげてください。いつもと違う様子が見られたら、1人で悩まず周りに相談してみましょう。きっと心強いアドバイスがもらえるはずです。母乳をあげることができる時間はとても限られた貴重な時間です。素敵な思い出になるよう、気軽に楽しんでくださいね。