妊娠するとさまざまなトラブルに
見舞われることが多いのですが、
太ももやお尻といった下半身だけでなく
腕やお腹にも筋肉痛のような痛みがあり
悩まされる妊婦さんはとても多いです。
たくさん動いたわけでもないのに
だるく重々しい痛みに悩まされる、
つったり痺れを感じるということも少なくありません。
この妊娠中の筋肉痛のような痛みは
いったいなぜ起こるのでしょう?
今回は妊娠中の筋肉痛のような痛みの原因、
痛みを和らげる軽減方法をご紹介します。
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なぜ妊娠中に筋肉痛のような痛み?その原因
妊娠中で激しい運動はしていないはず、
ではなぜ腕やお尻や太もも、お腹など
筋肉痛のような痛みを感じるのでしょうか?
私もいつもの買い物に歩くぐらいしか
動いていないのに太ももの裏が筋肉痛で痛く
とても気になったことがあります。
実はこの痛み妊娠中にはよく見られること。
妊娠すると体にさまざまな変化が現れます。
筋肉痛のような痛みもその一つです。
痛みを感じる場所は、「腕」「足」「お腹」
「太もも」「ふくらはぎ」「お尻」など
人それぞれなのですが原因は以下のように考えられます。
①ホルモンの影響
妊娠中は妊娠継続のために
ホルモンの分泌量が変わってきます。
ホルモンバランスの急激な変化により
血行が悪くなり、筋肉が疲れやすく
関節や筋肉に負担がかかりやすいです。
とくに「リラキシン」というホルモンは
- 関節や靭帯を緩める作用
- 骨盤を開きやすくする
といった作用があり、分娩時に
スムーズに産道から赤ちゃんを通す
という大事な役割を果たすホルモンです。
しかしその反面、子宮や骨盤を支える
靭帯が緩み可動域が広がった筋肉は
引き伸ばされた状態で強い負荷がかかります。
また緩んだ関節を支えようと緊張が続き、
筋肉が疲労し血流が悪くなってしまいます。
筋肉が硬くなったり血行不良により
筋肉がつったような痛み、
筋肉痛のような痛みを感じるのです。
この状態は骨盤周辺の筋肉だけでなく
体のいろいろな部分の筋肉・関節・腱
といった部位に痛みが生じてしまいます。
ホルモンバランスによる影響は
こんな所にもあらわれます。
→妊娠中に膣に痛みや腫れ・圧迫感を感じる!その原因は?対策法について
②子宮の影響
妊娠をすると大きく変わるのが子宮、
重さにして20倍、容積では2000~2500倍
と変化するほどなんです!すごいですね。
この子宮を支えるのが”靭帯”や”筋肉”です。
大きくなる子宮を紐のような靭帯や筋肉が
支えようにも大きな負荷が掛かります。
筋肉が痙攣し、収縮や硬直してしまうため
お腹や股関節など筋肉痛のようだったり
つったような張った痛みを感じてしまいます。
③むくみの影響
妊娠中はとにかくむくみやすいです。
血液量も増え、血液循環を良くするため
妊娠中は水分を多く必要とし、
体内水分量も多くなります。
しかしこれがむくみやすくなる原因にもなります。
特に重力の関係上、足は浮腫みやすく
突っ張るような痛みに加え、腫れっぽさ
だるさ、重い感じを受ける痛みになります。
④ビタミンやミネラルの不足
ビタミンやミネラルは通常でも慢性的に
不足がちな上、妊娠中はつわりの影響で
水分や栄養不足になりやすかったり、
赤ちゃんへの栄養の供給が優先され
母体への栄養不足にもなってしまいます。
カルシウムやマグネシウム、ビタミンB1など
このようなビタミン・ミネラル成分の不足で
体内のミネラルバランスが崩れると
「筋肉のけいれんや筋肉痛」
このような症状を生み出してしまいます。
いわゆる”こむら返り”です。
痛いですよね、特に足がつったときなんか^^;
ビタミンやミネラルは体に不要な
老廃物の循環と代謝に必要な大切な栄養素、
不足してしまうと循環サイクルが適応せず
こむら返りを起こしやすくなってしまうのです!
おやつでミネラル補給?
おすすめおやつはこちらです!
→妊娠中におすすめのお菓子やおやつ!安心して間食するポイント
妊娠したら筋肉痛のような痛みを感じる
ということが多くの妊婦さんに見られ
気に病むほどの心配はいりません。
しかし、もしも次のような場合
- 1日中痛みが続き我慢できない
- お腹の周辺に強い張りや痛みを感じる
- 不正出血がある
このようなときは自己診断に頼り過ぎず
主治医に早めに相談するようにしましょう。
妊娠中は小さな不安でも解消しておきたいですね。
妊娠中の筋肉痛の痛みを軽減する5つの方法
強い痛みでなくても我慢ばかりするのは
あまりおすすめ出来ません。
自分で少しでも痛みを和らげたいですよね。
自宅で出来る軽減方法をご紹介します♪
①温める
「冷えは万病のもと」というぐらい
多くの病気をもたらすとも考えられます。
妊娠中もできるだけ冷えは取り除きたいものですね。
湯船に入りゆっくり体を温めることで
血流やリンパの流れを良くし
むくみの改善や筋肉痛の痛みなど
和らげることが出来ます。
またぬるめのお湯のお風呂に入ると
副交感神経が優位になりリラックス効果が
高まります。血液の循環を良くするだけでなく
筋肉がゆるみ筋肉疲労の回復を早めてくれますよ。
妊娠中は冷たい飲み物を摂り過ぎないよう
注意し、出来るだけ常温または温かい
飲み物を飲むようにしたいですね。
②ストレッチや軽い運動をする
痛いからとそのまま痛みが引くのを待つ、
よりも軽く運動やストレッチをして
筋肉のコリをほぐしてあげることも大切です!
運動は血流をよくする効果もあるので
定番のウォーキングは誰でも無理なく
はじめることが出来ておすすめです。
買い物に歩いて行くだけでもイイのですよ☆
ただし無理は禁物です!
歩くだけじゃツマらない、
そんな方はこちらの記事をどうぞ。
→【妊娠中の運動】ウォーキング以外でお金をかけない家でも出来る運動
③安静にし休息をとる
筋肉痛のような痛みであっても
妊娠中は筋肉をオーバーワークさせた
わけではないことは上記でお伝えしましたよね。
ホルモンバランスの急激な変化や
体調の変化、血液循環の変化など
体がとても疲れやすい状態でもあります。
無理しすぎず、ゆっくりと休息をとることも大切です。
上記では適度な運動も必要と
お伝えしましたが、体調が悪いときは
安静にして体を休めましょう。
また妊娠中は寝不足なことも多いです。
抱き枕を使う、足を高くするなど
工夫して良い睡眠をとることも大切です。
寝るときに足を高くすることで
重力に逆らうことなく心臓から足先まで
血液循環をスムーズに促すことができます。
むくみ防止にもなるのでお勧めですよ☆
④着圧ソックスを着用する
太ももやふくらはぎがだるくて痛い、
歩くことや運動が難しい、
そんなときは「着圧ソックス」を
着用してみると改善されることがあります。
着圧ソックスは足に適度な圧力をかけ
痛みやむくみ改善に効果のあるタイツや靴下です。
お腹を圧迫させないように注意し、
体に負担のない範囲で使用しましょうね。
⑤栄養バランスに気をつける
ミネラル・ビタミンが不足すると
こむら返りになりやすいとお伝えしました。
妊娠中にバランスのよい食事を摂るのは
おなかの赤ちゃんの健やかな成長のためにも、
自分の体のためにもとても大切です。
食品から摂るのが難しいそんなときは
サプリメントで摂ることも出来ます。
特に妊娠中に大切な葉酸は厚生労働省でも
サプリメントでの摂取を推奨していますよ!
→後悔しない!赤ちゃんに安全な葉酸サプリの選び方と人気ランキング2018
まとめ
妊娠中に腕や太もも、お腹など
筋肉痛のような痛みを感じることがあります。
ホルモンの影響やむくみ、子宮の大きさ
といった妊娠特有の原因のマイナートラブルです。
妊娠中の身体に無理のない程度に
上記の緩和方法を試してみてください。
多くの妊婦さんに出る症状なので
過度の心配はいりませんが
痛みが強く、長引くようなときは
早めに医師に相談することも必要ですよ。
妊娠線ケアは妊娠中から!
保湿をしっかり保ち、産後も綺麗なママで居たいですね♪