お腹も大きく胎動も感じ、
もうすぐ赤ちゃんとの
対面も間近になってきています。
でも大きなお腹に邪魔されてか、
夜に寝苦しくなかなか眠れず
明け方になってから眠る。
そんな昼夜逆転の悩みありませんか?
夜しっかり寝ないと仕事がツライ、
昼間にずっと寝てしまって大丈夫?
昼夜逆転して胎児の影響が心配、
などなど気懸かりです。
今回は
妊娠後期の昼夜逆転について
赤ちゃんへの影響や
生活リズムの治し方などについて
ご紹介します。
質の良い睡眠を取り戻せるよう
楽しくマタニティライフを終えたいですね。
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妊娠後期に昼夜逆転、その原因
妊娠後期、特に臨月にかけ
夜に眠れなくなる妊婦さんは多いです。
やっと眠くなるのが明け方で
日中は眠くて仕方ない、
昼寝が長くなってしまう。
とこんな昼夜逆転してしまう
悩みをもっていませんか?
なぜ妊娠後期になると夜に
眠れなくなってしまうのか?
大きな原因として
「大きくなったお腹」
が睡眠のリズムを崩してしまっています。
詳しくはこちらに
大きくなったお腹では寝返りひとつ
打つのも大変なもの。
うつぶせは以ての外ですが、
仰向けに寝るのも苦しく、
横向きでも寝苦しく熟睡が難しいです。
他にも女性ホルモンの影響、
胎動が激しく起きてしまう、
出産に向け精神的な不安、
などなどお腹の大きさ以外にも
不眠を促進してしまう要素が
妊娠後期には揃ってしまうのです。
妊娠中の昼夜逆転、胎児への影響は?
妊娠中は自分のすることが
一つ一つお腹の赤ちゃんに
影響するかも、とやっぱり心配です。
では自分が夜中起きていると
お腹の赤ちゃんに影響してしまうのか?
やっぱり心配ですよね。
こちらに興味深い実験結果があります。
妊娠したマウスを24時間明るい環境で飼育すると、生体リズムが24時間周期に同調できなくなるほか、胎児マウスの成長が遅れることが分かっている。引用:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/
飼育箱を明るくしたままなので
母親マウスにとってストレスとなり、
また母親マウスからお腹の胎児に
昼夜のサイクル情報が伝わらないそうです。
マウスだけでなくサルでの実験でも
妊娠中の母ザルが24時間明るい環境で飼育されると新生児の子ザルのコルチゾールの濃度が非常に高くなることも分かっている。コルチゾールはストレスを受けた際に大量に分泌され、血糖を維持したり免疫系の過剰反応を抑えたりする役割をするが、逆に長期間にわたりコルチゾールが高止まりすると気分調節や認知機能に悪影響を及ぼす。引用:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/
マウスだけでなく、
人に近いサルでもこのような
影響を与えられてしまうので
妊娠中の生体リズムの異常は、
胎児の発達にも影響があるのでは
と、危惧されています。
特に不規則な時間帯の職務である
国際線の客室乗務員や医師・看護師
などの職種においては
早産や流産の頻度が高くなる
という報告もあるようです。
そしてお腹の赤ちゃんは
ママの血液から酸素や栄養素だけでなく、
ホルモン・免疫物質なども受け取ります。
そういった物質の中には生体情報が含まれ
一日のサイクルを知る情報もあります。
ママの血液は赤ちゃんにも大切なもの。
血液にとって大切な栄養素「葉酸」は
妊娠中だけでなく、授乳の必要な
産後にも大切なんですよ!
また妊娠7ヶ月を過ぎた頃から
胎児は光の明暗を感じるようになります。
これはママの脳から分泌される
ホルモンの影響を受けることで、
お腹の中でも昼夜の区別が出来るというのです。
朝、太陽の光を浴びると
「セロトニン」というホルモンの
分泌が促進されます。
セロトニンは精神の安定に重要で
不足するとイライラやストレスを招き
不眠・うつ病といった原因にもなりえます。
そして夜、暗くなると「メラトニン」
というホルモンが分泌され始めます。
メラトニンは眠気を誘発する作用があり
体内時計に深く関わっています。
しかしこのメラトニン、
朝の光を浴び体内時計がリセットされ
分泌がストップされます。
そして目覚め光の刺激を受けてから
14時間前後しないと再び分泌されないのです。
またスマホやTVの明かりでも
昼間と勘違いを起こし、
メラトニンの分泌量は抑えられてしまいます。
メラトニン不足による不眠の原因なんです。
妊娠後期に夜にゆっくり眠れない、
しかしそれでも夜暗くなったら
ベッドに横になるようにして
朝や昼間の太陽の光を浴びることは
お腹の赤ちゃんにとても大切なんです!
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妊娠後期の昼夜逆転の改善方法
妊娠後期、昼夜逆転してしまうと
仕事や家事をするのも大変です。
何とか改善したいものですよね。
昼夜逆転を改善する方法をまとめてみました。
①太陽の光(朝日)を浴びる
まず昼夜逆転してしまった
体内時計のリズムを元に戻すために
「太陽の光」がとても重要です。
先ほどもお伝えしましたが
光にはメラトニンの分泌にも
非常に深く関わっています。
朝起きて、外に出なくても
窓際で光を感じればいいんじゃない?
と思われますが、窓際の明るさは
晴れた日の太陽光の1/30程度、
雨の日でも1/5~1/10程度なのです。
そのため朝に散歩や体操をして
外に出て直接、日光を浴びることが
とても大切です。
朝まで寝付けなかった、というときも
少しがんばって朝の光を浴びましょう。
これを毎日続けることで
生体リズムの乱れも改善されていきますよ。
②日中に体を動かす
体を動かすことが可能なら
日中に軽い運動や家事など
体を積極的に動かすようにしましょう。
ダラダラとソファに横になったりすると
つい昼寝をしてしまいたくなります。
午後の眠たくなってくる時間に
外に出て散歩したり買い物をしたり、
家でこまかな部分の掃除をするのも
良いかもしれません。
赤ちゃんが生まれると、
そういった時間も取りづらく
なってしまいますからね。
また太陽の光を浴びることにより
セロトニンの分泌は促進されやすく、
食事や入浴などを規則正しい時間に
することで乱れたリズムを改善する要素になります。
あまり激しく動きすぎて腹痛なんてことも。
何事もほどほどが大切です。
⇒妊娠後期に腹痛、下腹部痛「チクチク・ズキズキ」は出産兆候?
③昼寝にアラームの設定をする
夜に眠れなくて昼寝で補う、
妊娠中の体を休めるためにも
昼寝は大切なのですが
昼間に寝過ぎてしまい、夜は眠れない
これでは本末転倒です。
昼寝をし過ぎてしまうようであれば
目覚まし時計でアラームをかけ
寝過ぎてしまわないようにしましょう。
昼寝に最適な長さは「15分~20分」
と言われます。
もちろんこれは一般的な場合ですが
妊娠中でも1時間程度にとどめておき
脳のリフレッシュをしたいですね。
どうしても無理な場合
妊娠後期に急に昼夜逆転してしまうのは
大きなお腹やホルモンバランスなど
妊娠という特別な体調と期間によることも。
どうしても昼夜逆転が治らない
と、ストレスを抱え込んでしまってもいけません。
いろいろしてみてもダメなときは
無理せず自分の体調とお腹の赤ちゃんの
様子を第一にのんびりしましょう。
眠れる・休めるときにしっかり休み、
思いっきり寝てしまうことも大切です。
リラックスして出産までの
わずかな期間を過ごしてください。
妊娠後期にグッと大きくなるお腹、
気をつけないと妊娠線が・・・
もし出来てしまっても嘆かないで。
そのための保湿クリームがあるんです!
まとめ
妊娠後期に昼夜逆転する理由は
ホルモンの影響や、大きくなるお腹
ストレスや不安など様々な理由で
夜に眠れなくなってしまうことからです。
疲れを取るために昼寝は効果的ですが
夜に眠れないぐらい昼寝してしまい
昼夜逆転した生活が続いてしまうと
生体リズムが崩れ赤ちゃんに影響があるのでは
と危惧されています。
出来れば規則正しい生活リズムに戻したいですね。
昼夜逆転を改善する方法として
・朝、太陽の光を浴びる
・適度な運動をする
・昼寝しすぎないようにする
といった方法があります。
また食事や入浴などを
規則正しい時間で毎日過ごすことも
生体リズムを整えるために大切ですよ。