妊娠後期は、お腹も大きくなってきますよね。ちょっと動くことも大変になってきてしまいますが、
「異常に眠い」
「寝ても寝てもまだ眠い」
「体がだるくて仕方がない、吐き気がする」
といった、こんな悩みを抱えていませんか?
家事や仕事をしていても、ひどい眠気に襲われてしまうのはつらいものです。
今回は、妊娠後期になぜ眠気がひどいのか、だるさや吐き気についてその原因や対処法をご紹介します。
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妊娠後期に1日中寝ても眠い、だるい原因は?
妊娠をすると眠くなる、そういう話はよく聞くけどこれって妊娠初期だけでは?と疑問に持つ人も多いですよね。
でも妊娠初期だけでなく妊娠中は強い眠気が起きやすいです。
そして妊娠後期、とくに臨月に入ると急な眠気を感じたり、だるい症状を抱えてしまいやる気が起きず、ずっと寝てしまうという妊婦さんも少なくありません。
なぜ妊娠後期になると眠気やだるさを感じるのでしょう?
それには妊娠後期ならではの体の変化が原因となっているようです。
①ホルモンの関係で眠りが浅く常に寝不足になる
妊娠初期と妊娠後期では、ホルモンの分泌量が変わってきます。
妊娠初期には眠気を促す働きの「プロゲステロン」が多く分泌され、常に眠気を誘います。
しかし中期~後期になるとプロゲステロンより「エストロゲン」が多く分泌されるようになります。
このホルモンは逆に眠気を抑え夜の眠りが浅くなりやすくなります。
それだけでなく大きくなったお腹で横になると寝苦しい状態だったり、またトイレが近くなるため夜の睡眠がコマ切れになります。
ぐっすりと熟睡が出来ない、熟睡しているつもりでも実は出来ていない、疲れもとれず体がだるくなりやすいという悪循環にもなってしまいます。
またその反動で昼間も眠たくて眠たくて仕方ないことが多いんです。
②大きなお腹で疲れやすくなる
妊娠後期、とくに臨月に入ると急にお腹が大きくなります。
お腹が大きくなり体重も増えるので今まで異常に体力を消耗し、心臓や肺・胃や腰など内臓や体に大きな負担がかかってきます。
体重の増加だけでみても5~10㎏は変わってくるのですから、だるくなるのは当然ですよね。
また母体は、自分と赤ちゃんの分の血液を循環させなければいけません。
体力の消耗が以前よりもとても激しく、身体を休めようと眠気に襲われるのです。
このとき少しでも横に休むことで、血流も良くし疲れを取れやすい状態になりますよ。
そして大事な出産のためのエネルギーを温存しているとも言われます。
さらに新生児との生活は夜も昼もゆっくり眠れることが少ないです。そのための予行練習ともいえますね。
妊娠後期の腹痛は心配ですよね。出産兆候になるって本当?詳しくはこちら
⇒妊娠後期に腹痛、下腹部痛「チクチク・ズキズキ」は出産兆候?
③栄養不足からだるくなりやすい
妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにも、栄養バランスに気を付けた食生活が必要です。
しかし体調の変化により偏食になってしまったり、食べられる量が減ってしまうことで知らずに栄養不足を招いてしまうことがあります。
また妊娠中の必要な栄養量は妊娠前よりも増えるため、気を付けているつもりでも以前と同じように摂取しているだけでは足りないこともよくあります。
特にビタミンCやビタミンB類といったビタミン類が不足すると、体が疲れやすくだるさを感じやすくなるので気を付けたいですね。
赤ちゃんに大切な「葉酸」、妊娠中だけでなく産後も重要な栄養素です!特に母乳育児を考えているなら継続して葉酸摂取は必須ですよ。
⇒産後の授乳にも大切!葉酸サプリを選ぶには栄養バランスがカギ!
妊娠後期の眠気やだるさ・吐き気への対処法
妊娠中の眠気やだるさはホルモンや疲れの影響が大きいのですが、何とか対処はしたいものですよね。
出産にむけて体力や体調を整えるためにも、身体を休められるよう対処しておきましょう!
①無理せず眠る(昼寝をする)
無理せずに眠いときは眠りましょう!
先ほどもお伝えしましたが、妊娠後期の眠気は「身体が欲している状態」、休みたいという身体のサインなので適度な昼寝も妊娠中は大切です。
もしも寝過ぎて困る、そんなときは目覚ましをセットしたり家族に起こしてもらうなど寝過ぎない対策もしてくださいね。
眠れる今のうちに寝て起きましょう♪
出産後は赤ちゃんのお世話でゆっくり眠れません。こんな悩みもよく聞きますよ。
⇒授乳中に赤ちゃんが寝てしまう!大丈夫なの?先輩ママのおすすめの対処法
②軽く身体を動かす
安静状態を宣告されていないのであれば、眠気やだるさを感じたら軽い運動で身体を動かすことも大切です。
出産は体力勝負にところもあります。
妊娠中に運動不足になっていると、出産が難産になりやすくもあります。眠気防止にも気分転換にも、ストレッチやウォーキングなど軽い運動で身体を動かしましょう!
ウォーキングは体力をつける上血流を良くしむくみの改善にもなります。
ストレッチや骨盤体操では、産道周辺の筋肉を鍛えることや骨盤強化や股関節を柔らかくします。出産時に骨盤底も開きやすくなり安産になりやすいですからね。
また妊娠中の腰痛や恥骨痛といったマイナートラブルの予防にもなりますよ!
⇒妊娠中に膣に痛みや腫れ・圧迫感を感じる!その原因は?対策法について
③お腹いっぱいになるまで食べない
妊娠後期、とくに臨月に入ると赤ちゃんも下がり始め子宮の圧迫が減り、食欲が回復します
食欲に任せ食べてしまい、満腹感は余計に眠気や吐き気を感じてしまいます。なるべく腹八分で食事を止めましょう。
妊娠後期に食欲が戻り食べ過ぎで体重増加、妊娠線が出来てしまう原因です。
え?もう妊娠線が出来てしまった?!出来てしまっても遅くありません、ケアを忘れないで。
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④水分を摂る
妊娠中の水分補給は大切です。お腹の赤ちゃんがいることで通常の2倍は必要とします。
知らずにママの身体が水分不足ということもあります。
そして眠気・だるさ・吐き気を感じたときも、コップ1杯の水を飲むことでスッキリとできます。
あまり冷たすぎる飲み物でなく、少しだけ冷たい水や麦茶など飲むと身体もシャキッとしますよ。
妊娠後期の眠気やだるさの体調不良で気をつけたいこと
妊娠後期に眠気やだるさ・吐き気などを感じたら、少し横になり無理せず休むことが1番大切です。
しかし仕事や外出中など状況によっては、そうもいかないことも多いですよね。
その中でも特に気をつけたいのは
「車の運転」
睡魔に襲われたり、だるさで集中力が鈍ったりと事故を引き起こしてしまっては、目も当てられません。
妊娠後期に眠気や体調不良を感じるとき、外出や運転は控えましょう。
また家でも料理中に少し休もうと寝てしまい、鍋を火にかけっ放しにして家事を起こしてしまう可能性もあります。疲れたり眠くなったら休むようにし、気をつけたいですね。
まとめ
妊娠後期に寝ても寝てもまだ眠たい、眠気でだるさや吐き気がするといった症状には、根本には身体が休んで欲しいというサインも隠されています。
可能であればゆっくり休みましょう。
仕事や人と会う用事があるそんなときは
- お腹いっぱいの状態を避ける
- 身体を動かす
- 水分を摂る
など眠気をさえぎったり、だるさを作らないよう対処をするといいですよ。
あと少しで出産です!
かわいい赤ちゃんに対面するためにも頑張りましょう。