臨月に入れば、あともう少しで赤ちゃんとの対面!嬉しさと不安とでいっぱいですよね。
出産までの期間、安静に過ごしたいですが検診や買い物・上の子の送り迎えなど車しか移動手段がない場合、車の運転が必要になることがありますよね。
しかし運転はしたいけど、いつまで運転してもいいのか?
臨月に入りお腹も大きくなるので心配です。
地域によっては公共交通機関が不便で車が必須、という方も多いでしょう。
今回は、臨月の車の運転はいつまで?検診時に医師に聞いた見解やリスク、止むを得ず運転する場合の注意点についてご紹介します。
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臨月の運転はいつまで?主治医に聞いた見解
どうしても車の運転をしなければいけない事ってありますよね。
私の家の近くにも公共の交通機関が少なく、通っている産科までは乗り継ぎを合わせても1時間かかってしまいます。
妊娠34週の検診のときも自分で車で運転していました。でもお腹も大きくなってきて、家族も心配するので主治医に「臨月に入ってからの運転は大丈夫ですか?」と見解を聞いてみました。
妊娠をすると体への負担も大きくなり、とくに臨月に入るとお腹も大きくなり通常とは打って変わってきます。
お腹が気になって判断力や注意力が落ちたり、眠気も出やすいです。
万全でないのなら、無理をすすめる医者はいません。
と、このように言われ、医師の顔は穏やかでしたが言葉は怖かったです^^;
つまり「医者としてはすすめない。でも法律で禁止されているわけでもないから自己責任です」ということでしょう。
臨月に自分で運転をする4つのリスク
みんなが公共の交通機関が発達した都市部ばかりに住んでいるわけではありませんよね。
私も車が無いと買い物にも検診にも不便な地域に住んでいるので車は必須!
でも臨月となるとお腹も大きいので運転をしてもいいのか不安になります。
ママや赤ちゃんにとっての具体的なリスクを、ちゃんと知っておきたいですよね。
①体への負担になる
運転中の姿勢は固定されるので自分が思った以上に体への負担になります。
大きなお腹を意識してしまい反り返ったりし、お腹だけでなく腰や背中にも負担がかかります。
また車の振動も気になりますよね。さいわい振動によって直接の影響が赤ちゃんに与えられるということは無いと言われています。
しかしお腹の張り・痛みとなるので気をつけないといけません。
②眠気や集中力など注意力が散漫になる
妊娠中はホルモンのバランスも大きく変わり、つわりの吐き気、眠気、だるさなど注意力が散漫になりやすいので注意が必要です。
また妊娠中の血液循環量や心拍数も通常よりも増加され、赤ちゃんや羊水分の体重も増えるため少し動くだけで息切れや動悸を感じてしまいます。
疲れもやすくもなり、不眠や出産へのストレスなど体だけでなく脳も疲労が溜まっている可能性も。
大丈夫かな、と思っていても運転中の思わぬ判断ミスが起こり得る可能性はまったく無いとは言い切れません。
③破水や陣痛の危険性
破水や陣痛は前触れもなく訪れます!
なかにはお腹の張りや痛みと前兆のようなこともありますが、自分でコントロール出来るものではありません。
運転中に急な破水や痛みを起こしパニックにならないとは言い切れません。
また母子の健康も左右してしまう危険、ハンドル操作をあやまる危険などリスクを伴うことを知っておきたいですね。
女性のデリケート部分の痛みって相談しにくいですよね。
→妊娠中に膣に痛みや腫れ・圧迫感を感じる!その原因は?対策法について
④事故の危険性
1番のリスクは「事故」に合う可能性です。
事故に合ってしまい無事や軽症ですめばよいですが母体の命はもちろん、お腹の胎児の命も奪ってしまう可能性があります。
カナダでの50万人の妊婦さんを対象にした研究結果から妊娠中期における妊婦の事故率は通常の1.42倍にも増加したそうです。
注意力や集中力の低下、眠気やイライラが高まったりお腹が大きくなりハンドル操作をあやまる、ブレーキやアクセルが見えずらくなったりと妊娠中は事故率を高めてしまうのですね。
「私は超安全運転だから大丈夫」
という方も自分で事故をするだけではなくもらい事故の可能性もあるため要注意です!
管理人の友人も妊娠34週目に運転中、相手のわき見運転から事故が起きました。
相手の不注意ですが、友人が大きなお腹を抱え出てきたときには加害者の人は青ざめてたそうです。
もしも最悪のケースであれば2人の命を奪ってしまったかもしれませんからねΣ(´Д`ll
妊娠中こんな時は運転してはダメ!
もしも妊娠していなくても「眠気がある」「疲労が溜まっている」こんなときに運転するのは危ないですよね。
妊娠中は普通よりも眠気や疲労を溜めやすく事故をリスクも高まります。
少しでも不安を感じるのなら無理せず休息を取ってからにする、もしくは予定を変更し運転をするのを止める決断も必要ですよ。
またお腹に張りや痛みを抱えたまま無理して運転をするのも止めましょうね。
→妊娠後期に腹痛、下腹部痛「チクチク・ズキズキ」は出産兆候?
臨月に止むを得ず運転する場合の5つの注意点
車が移動手段、という地域も多いですよね。
そのため妊婦でもギリギリまで運転せざるおえないということもあるでしょう。
出来れば臨月に入ったら運転は止めて陣痛タクシーを使う、家族・親類など誰かに運転してもらうことが1番です。
しかし止むを得ず運転しないといけないこともあるでしょう。
まず自分の体調を第一に考え、以下の注意点に考慮してくださいね。
登録するべき?陣痛タクシーのメリット
→「陣痛タクシー」を登録するメリットとは?口コミや評判まとめました
①長時間の運転は避ける
まず長時間になる運転は避けましょう!
プロのドライバーでも運転30分後から疲労や眠気を感じ始めるのです。
妊婦さんの体ではもっと早くに感じることでしょう。
またいつもなら近く感じる距離でも、緊張や妊娠後期の体では疲れやすくなります。
帰りの復路では運転に加え、1日の疲れ・天候の悪化・日没により視界が悪くなるなど状況の変化から疲労度が増してしまいます。
高速道路を使ったり遠出するのも止めておきましょう。
高速道路にのってしまうと、疲れやトイレなどちょっと休憩をしたくても
停まることができないうえ、ちょっとしたハンドル操作のミスが大きな事故にもつながってしまいます。
②なるべく同乗者を帯同する
出来るだけ同乗者を乗せて運転しましょう。
いざというときに対応してくれる大人がいるのは、とても有難く安心です。
同乗者が運転してくれるのがベストですけどね。
③こまめに休憩と水分補給
運転をする場合はこまめに休憩し、体を伸ばしたりストレッチなどで血流の改善や眠気を覚ますようにしてください。
トイレが近くなるからと水分を控えるのはダメです!しっかり水分補給をして、脱水症状を起こさないようにもしましょう。
休憩時間を入れても時間に余裕のある行動範囲になるようにしたいですね。
妊娠中は足もつりやすいので運転前に足のストレッチをすることをおすすめします。
④お腹に痛みや張りを感じたら安全に停車する
運転中にお腹の張りや痛みを感じる場合は、安全な場所に無理の無いよう停車してください。
その時に慌てて急ブレーキや車線変更などをすると、事故を起こす原因となってしまいます。
落ち着いて体を休めることが出来るよう安全なスペースに駐車して休憩し、とにかく無理をしないことが大切です!
もしも運転中に破水・陣痛が起きたら慌てずに安全な場所で停車しましょう。
すぐにかかりつけの病院に連絡し、医師の指示を仰ぐようにしてください。
⑤シートベルトを着用する
妊娠中はシートベルトをしなくても良い、と勘違いしている方も多いかもしれません。
しかしこれは以前のシートベルトが二点固定式で大きなお腹の妊婦さんがすると危険だ、という判断から特例として挙げられていました。
現在は、腰ベルト・肩ベルトを加えた三点固定式ベルトが主流です。
ダミー実験によるものでもシートベルトを着用することによって子宮内圧上昇を抑えることができることが証明されています。
シートベルトを着用する際は、お腹のふくらみにかからないよう肩ベルトは両胸の間や上を通し、首にかかり過ぎないようにしましょう。
お腹のふくらみを避け側面に通します。
腰ベルトは恥骨の低い位置を通るようにしましょう。
おなかにかからないようにする補助具もあります。
どの座席でも使えて便利ですよ。
もしも帝王切開をした場合には、手術の傷をベルトがまたがずに済むため産後にも使えますよ。
ただまれに、妊娠の経過によりシートベルトをしてはならないと医師の診断があることで免除されるということもあります。
車の運転中は工事や渋滞など思いがけないトラブルが起きてしまうもの。
車間距離を十分にとり、安全運転を心掛け無理をしないようにしましょう。
体調が悪いときは予定をずらしたりするなど運転をしないという決断も必要ですよ。
妊娠線の予防はちゃんとしていますか?
産後に後悔しないためにも予防クリームでの保湿は必須です。
→先輩ママ・口コミの間で本当に人気の妊娠線予防クリームランキング☆
妊娠中に運転する場合に携行したい物リスト
万が一を考えて、運転また外出する場合は以下のリストを携行しておきましょう。
- 携帯電話
- 母子手帳
- 健康保険証
- 診察券
外出先で何か合った場合も、緊急連絡が取れるよう携帯電話は必ず持っておきたいですね。
また母子手帳や健康保険証・診察券も、アクシデントが起きてしまったときに妊娠の経過や受けている病院を把握でき、医師の診断や指示がスムーズになります。
1つのケースにまとめておきましょう。
また
- バスタオル
- 防水シーツ(ペット用トイレシート)
- 多い日用の大きめのナプキン
といったものを外出時には携帯しておけば急なハプニングにも慌てずに済みます。
おねしょ用の防水シーツは産後も使えるので1つ持っておくと便利ですよ。
産後のお世話の悩み。。。
ちゃんと知っておきたいですね。
→新生児のおへそから出血したらどうする?こんな病気に気をつけて
まとめ
臨月近くなったら出来れば車の運転はしない方が良いです。
妊娠中の車の運転には
- 体への負担
- 眠気や集中力の低下により注意力が散漫する
- 破水や陣痛の危険性
- 事故の危険性
といったリスクが伴います。
なるべく誰かに運転してもらったり
陣痛タクシーを利用したいですね。
もしも止むを得ずに運転するときは
- 長時間の運転を避ける
- なるべく同乗者を帯同する
- こまめに休憩や水分補給をする
- お腹に痛みや張りを感じたら停車する
- シートベルトを着用する
このようなことに注意し安全運転を心がけましょう。
あと数週間、赤ちゃんをお腹の中で守ってあげましょうね。