妊娠中はいろいろな制約がつきもの。
食品でも妊娠中は控えた方が良い
食べ物もたくさんあります。
その中でも「レバー」「うなぎ」は
特に妊娠前から妊娠初期に
食べ過ぎると胎児に影響すると
厚生労働省でも摂取量に注意するよう
促しています。
栄養価も高く、妊娠中こそ摂取した方が
良さそうなレバーやうなぎが
なぜ食べ過ぎてはいけないのかご紹介します。
妊娠初期にレバーやうなぎが危険な理由
栄養価の高いレバーやうなぎには
鉄分、ビタミンA、ビタミンB2、葉酸
が豊富に含まれています。
貧血予防にもなるし、
葉酸も妊娠中に必須の栄養素
どこがいけないの?と思いますよね。
妊娠初期、
とくに妊娠12週までの胎児の形成時期に
レチノールを過剰摂取すると
胎児の奇形や先天性異常といった
障害を持つ確率が高くなります。
レチノールとは脂溶性のビタミンA。
とくに動物性食品に含まれる
ビタミンAの仲間です。
本来レチノールも健康のため
美容のために必要な栄養素です。
体のために、胎児のためにと
思って毎日たくさん摂ってしまうと
過剰になってしまったレチノールは
体内に蓄積されてしまい余分が排出されません。
そのため健康被害が生まれてしまいます。
何でも良かれと、食べ過ぎるのは
ダメなんですね。
1日に摂取できる上限は?
妊娠中のビタミンAの
推奨摂取量は670μg/1日です。
上限でも1500μg/1日とされます。
では過剰摂取というのは、
胎児に奇形や先天性異常の危険を及ぼす
可能性として3000μg以上とします。
しかも毎日5000μg以上のビタミンAを
摂取し続けると、およそ3.5倍もの危険度が増します!
とはいえ妊娠を考えたら、
妊娠が発覚したら推奨摂取量を超える
ビタミンAの摂取は避けたいですね。
でも670μgと言われても
ピンとこないですよね。
表にまとめてみました。
(すべて100gあたりの保有量)
食材 | レチノール保有量 |
---|---|
鶏レバー | 14000μg |
豚レバー | 13000μg |
あんこうの肝 | 8300μg |
うなぎの肝 | 4400μg |
レバーペースト | 4400μg |
うなぎかば焼 | 1500μg |
牛レバー | 1100μg |
ぎんだら | 1100μg |
フォアグラ | 1000μg |
鶏ハツ | 700μg |
焼き鳥に換算すると1串がおよそ30g。
鶏レバーで4200μg、
豚レバーなら3900μg、
1日で約1/3本、大丈夫ということです。
そしてうなぎなら1尾160~180gとして
2400~2700μgという摂取量になります。
1/2尾に控えときましょう。
簡単に上限を超えてしまいますよね。
好きな人は気をつけてくださいね。
とはいえ、
毎日の過剰摂取が良くないのですから
妊娠を知らずに1度や2度、
「うなぎを食べてしまった」
「レバーを食べてしまった」
ということで必ずしもリスクを伴うわけではありません。
妊娠が発覚したら注意するよう心がけましょう♪
妊娠が分かったら妊娠線の予防にも気をつけて!
産後にがっかりしないためにも早めのケアが大切。
まとめ
妊娠初期のレチノール(脂溶性ビタミンA)は
過剰摂取すると胎児に悪影響をもたらします。
胎児への奇形や先天性異常といった
障害の原因となるのです。
レチノールは
- 鶏レバー
- 豚レバー
- うなぎ
- うなぎの肝
- アンキモ
といった食品に多く含まれます。
焼き鳥に換算すると1串で
推奨摂取量を簡単に超える数値なので
妊娠が分かったら、レバーやうなぎを
食べすぎには気をつけましょう!
鉄分を摂りたいときは造血効果のある
「葉酸」と一緒に上手に摂りましょう!