妊娠中、
葉酸を摂り過ぎると悪影響?!
そんなニュース記事が
新聞に出たこともあるので
葉酸の過剰摂取について
不安を感じる人は多いでしょうね。
自分の体調も心配だけど
何より、お腹の赤ちゃんに
影響がないか心配!
小児喘息になる・・・
なんて噂も聞きますが
本当でしょうか?
一緒に不安を解消し
心配を無くしましょう☆
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葉酸は妊活中から必要な栄養素
葉酸は厚生労働省が推奨するぐらい
妊娠時には必要な栄養素です。
とくに妊娠初期、
胎児の器官形成のために
大きな役割を担ってます。
詳しくはこちら
では、1日に必要な葉酸摂取量って
ご存知ですか?
厚生労働省の摂取基準としては
成人女性 単位μg(マイクログラム)
【非妊時】 240μg
【妊娠初期】 400μg
【妊娠中期・後期】240μg
としています。
妊娠初期に多く必要とするのは
上記にお伝えしたことですよね。
じゃあ、過剰摂取とはどのくらいの
葉酸を摂取したら言うのでしょう?
葉酸の過剰摂取量はどのくらい?
これまた労働省から引用させてもらうと
栄養補助食品等、通常の食品以外から摂取される葉酸(folic acid)の耐用上限量は1,300-1,400μg/日とされています。
引用:e-ヘルスネット-厚生労働省
耐用上限量というのは
大きく上回る摂取を長期間続けると
人体になんらかの良くない影響が
出る可能性がありますよ、
という過剰摂取と同じ意味のことです。
この「なんらかの良くない影響が出る」
という所が怖いですよね。
じゃあ、どんな影響があるのでしょう?
葉酸の過剰摂取による胎児への影響
みなさんが本当なのか知りたいのは
葉酸の過剰摂取で
「胎児への喘息リスクが高まる」
という情報ではないでしょうか?
事実としては本当です。
しかしきちんと理解しましょう。
これはオーストラリアの
アデレード大学の研究結果の
論文からになります。
簡単に説明しますと
【妊娠後期(30週~34週)に
1000μgの葉酸サプリメントを
飲んでいた場合と、
飲んでいなかった場合を比較。
飲んでいたグループは、
子どもが3.5歳の時点で
喘息になるリスクが1.26倍高かった
という結果になったといいます。
ここで、ちょっと待った!です。
そもそも推奨している
妊娠後期の葉酸摂取量は
1日240μg。
1000μgというと4倍です!
妊娠初期値でも2.5倍もの量を
妊娠中、毎日摂取したら・・・
それは過剰摂取ですよね。
どんな良い栄養素だって
過剰に摂ってしまえば
害にしかなりません。
アデレード大学の方たちは
「葉酸はイイ!
でも過剰摂取はダメだよ!」
って言いたかったのでしょうか。
無理に過剰摂取させられてしまった
妊婦さんが可哀相です・・・
手軽に摂りやすくなったからこそ気をつけよう!
葉酸は妊娠前から産後まで
必ず摂って欲しい栄養素です。
以前は食事だけでは不足しがちな
栄養素だったのですが、
今は栄養補助食品で簡単に
葉酸摂取をサポートしやすくなっています。
たくさん摂らなきゃ、と
”葉酸ドリンク”を飲んで、
”葉酸クッキー”を食べて、
さらに他にも”サプリ”を服用。
なんてしているとすぐに
過剰摂取になってしまいます。
サプリメントを服用する際は
記載されている1日の服用上限を
必ず守ってお飲みくださいね。
まとめ
葉酸は妊娠中に必要な栄養素です。
特に妊娠前~妊娠初期には
通常の2倍(400μg)の
葉酸摂取を心がけましょう!
食事ではなかなか摂りづらいので
サプリメントと併用することが
毎日簡単に摂取できる方法です。
しかし手軽に服用できるからと
過剰摂取してしまうと
胎児に喘息を患わせてしまう
リスクがあります。
でも怖がらないでください♪
多くのサプリメントは1回分を
必要摂取量400μgにしてあります。
間違えずに摂取すれば
何も心配はありません。
葉酸はリスクよりもメリットの
ほうが多い栄養素なのですから。