妊娠中3~4人に1人は診断される貧血。
たかが貧血と侮ってはいけません。
定期健診では必ず血液検査があります。
貧血を放っておくと胎児にも悪影響だからです。
ママ自身にも必要な栄養素ですが
胎児の成長にも必須だからです。
今回は妊娠中になりやすい貧血の影響と
予防法をご紹介します。
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妊娠中の貧血の体への影響
妊娠時は普段
「”貧血”になったことがない人」
でもなりやすいです。
赤ちゃんの成長のために
ママからたくさんの血液が送られます。
しかし普段足りていた血液成分が
妊娠中は胎児へ優先されるため
足りず貧血になるになることが多いです。
中でも多いのは
体内の鉄が不足する鉄欠乏性貧血。
まずママの体に影響があらわれます。
- 動悸や息切れ
- めまい、立ちくらみ
- 頭痛
- からだがだるい
などの症状が出ます。
大きく重くなっていくお腹のせいかと
思っていたら、貧血の診断をされたという
先輩ママも多いのですよ。
「立ちくらみ」するから貧血かも?
と思う妊婦さんも多いでしょう。
立ちくらみだけのときは
別の原因かもしれません。
しかし無症状な貧血の場合の妊婦さんもいます。
必ず検診で血液検査をして確認しましょう。
さらに貧血で怖いのは
胎児や出産に影響が出ることです。
貧血による胎児や出産への影響
photo credit: IMG_5931 via photopin (license)
貧血で血液中の栄養素や酸素が不足し
さきほどお伝えしたような症状が
ママに起こります。
さらに強い貧血により胎児への酸素不足が
あらわれてしまいます。
酸素不足により
- 胎児の発育不足を促す
- まれに鉄欠乏性貧血になる
といった影響が胎児へ起こります。
アメリカの研究によると
妊娠初期から中期に貧血だった場合、
早産や低出生体重児が生まれるリスクは
1.2倍以上も高くなります。
そして母体が貧血だと
胎児にも十分な鉄分が蓄えられず
生後に貧血を発症する確率も上がります。
乳児期の鉄分不足は
免疫機能の障害を起こすなど
その後の成長にも影響するので
注意が必要です。
胎児の酸素不足は羊水を濁らせる原因にも。
また出産の際に貧血だと
少量の出血で血圧が下がりやすく
出血量も増える可能性が高まり、
そのため
- 大量の輸血が必要
- お産が長引く
- 産後の回復が悪い
という影響もあるのです。
たかが貧血と侮っていると、
出産時に大量出血を起こしてしまい
命の危険にまで関わってきます。
管理人友人は妊娠前から貧血体質。
なんとか改善を試みたのですが、
出産時は大量出血を伴ってしまい
大量の輸血を行う緊急手術に。
生死をさまようほどの危険な状態でした。
出来る限り妊娠中に改善しましょう!
妊娠中の貧血予防法
貧血というと鉄分の摂取が
頭に思い浮かぶのではないでしょうか?
確かに純粋な鉄分不足による貧血は
鉄分の補給で改善されます。
食品でいえば動物性鉄分を多く含む
- 貝類
- 卵
は、吸収率も良いので
積極的に摂りたい食品です。
レバーにも多く鉄分が含まれますが
妊娠中は控えましょう。
植物性鉄分を多く含む
- ひじき
- 豆類
- ほうれん草
などはビタミンCと一緒に摂ると
吸収率が高まります。
例えば
”ほうれん草とベーコン、ミニトマトのパスタ”
”ひじきとグレープフルーツのサラダ”
美味しそうじゃないですか?^^
また妊娠中は甘いものが食べたくなりますよね。
せっかくなのでおやつに鉄分補給を
出来るようなものを食べましょう☆
また妊娠中に貧血と診断されると
まず鉄剤を処方される方が多いでしょう。
管理人も服用したことがありますが
その後に排便が大変なことになります^^;
結局、鉄分は葉酸と一緒に摂取しましたよ。
妊娠中の鉄分不足は葉酸と解決しませんか?
まとめ
妊娠中の貧血は多くの妊婦さんに
起こりうることです。
しかし妊娠初期に重度の貧血状態が続くと
早産や低出生体重児というリスクが高まり
出生後も貧血になる可能性があります。
また出産時には大量出血のリスクや
陣痛が弱くなりやすく、
お産が長引いてしまうこともあります。
安全な出産にするためにも
たかが貧血と言わずに
きちんと治療をしておきましょう。
症状が軽いうちに食事や生活環境で
改善を図ることを心がけてくださいね。
妊娠線の予防はしていますか?
出来てしまってからでは
後悔しか生まれませんよ・・・