授乳時間はママにも赤ちゃんにも幸せな時間。
なのに、授乳している胸と反対の胸が「ツーン」とか「キーン」とした痛みを感じることはないですか?
他にも授乳や母乳の悩みで
「授乳している反対の胸から母乳が垂れてしまう」
「母乳の色が左右違うけど、どうして?」
などいろいろあります。
今回は母乳が出来るメカニズムと一緒に「ツーン」とした痛み、母乳の色が違う理由をご紹介します。
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授乳中に「ツーン」と痛いのは母乳が作られるから
母乳が血液から作られることはご存知ですよね。
女性だったら誰でも母乳が簡単に出せる、というわけではありません。
妊娠・出産を経ることで、体が母乳を作り出せるように変わっていくのです。
特に母乳にはプロラクチンとオキシトシンという2つのホルモンが欠かせません。
赤ちゃんがママの乳頭を吸うと、ママの脳の下垂体からプロラクチンとオキシトシンが分泌されます。
この2つのホルモンはそれぞれに主な役割があり
- プロラクチン…母乳を生成するように働きかける
- オキシトシン…母乳を運び出す働きを促す
と、母乳を作り、母乳を赤ちゃんの口に運ぶまでに必要な大切なホルモンです。
分娩後、母乳が出なくても赤ちゃんに吸ってもらうようにしますよね。
赤ちゃんが吸って乳頭を刺激することで、プロラクチンを増加させ母乳を生成させるのもありますが、「初乳」を赤ちゃんに与えることも大切なんです。
初乳とは出産後の1~4日以内に分泌される母乳で、とても免疫力や栄養価の高いことが分かっています。
分娩後早期に授乳を開始するのは、貴重な初乳を赤ちゃんに与えることと母乳の生成のためにプロラクチンを十分に分泌させるために大切なんです!
そんな大切な母乳を作るためには「葉酸」が大切ですよ☆
詳しくはこちら
→産後の授乳になぜ葉酸が必要?選ばれる葉酸サプリはここが違う!
しかもこのプロラクチンは分娩時が最大濃度になり、その後は徐々に減少します。
つまり母乳育児をしたいママは、分娩後すぐに授乳を開始して脳にプロラクチンが必要なんだと信号を送り続けないといけないんですね。
さて授乳中に赤ちゃんが飲んでいる胸と反対の胸が「ツーン」と「キーン」と痛くなる。
私もよくありました。反対の胸が「シクシク」するようで、乳腺が熱いような感じがして痛いんですよね。
これも赤ちゃんが乳頭を吸って、プロラクチンが分泌され母乳を生成している、脳からオキシトシンが瞬間的に放出され母乳が流れ出ている反応なんです。
母乳が生成されている証拠なんですね。
このとき、反対側からも母乳が出てしまいませんか?
脳からの指令は、両方の胸に働きかけるので反対側も母乳が出てしまうのです。
ポタッポタッとなら母乳パッドで当てておけば大丈夫でしょうが、あまりにもたくさん出る場合には哺乳瓶で受け取って赤ちゃんに飲ませても大丈夫です。
搾乳したのと変わりませんからね。
またオキシトシンは子宮の収縮を促す働きもあるので、授乳を頻繁にすることは産後の子宮回復にも効果が高いのですよ。
産後は体がボロボロ・・・
私もこんなことに悩まされました。
授乳が慣れてきたと思ったら、思わぬトラブルにあっていませんか?
例えば乳首を切れた、とか。
詳しくはこちらをどうぞ。
→授乳で乳首が切れて痛い!切れた時のケアの仕方と傷を付けない4つの改善方法
母乳の色や味が左右で違う理由
左右2つの胸は、必ずしも同じ母乳が出てくるわけではないのをご存知ですか?
体は1つで生活環境も食べ物も何も分け隔てるものはないのに不思議ですよね。
例えば、
赤ちゃんに授乳するときに、どうしてもあげやすい左胸から授乳してしまう。
赤ちゃんが片方の胸ばかりを吸って、もう片方の授乳を嫌がる。
そんなことありませんか?
ついつい私自身も左胸があげやすく、そちらばかり授乳を先にしがちでした。
でも実はこれは良くない授乳の仕方で、左右の母乳の味を変えてしまう原因にもなっているのです。
母乳の出が良いというのは、乳房の中で母乳サイクルが良く常に新鮮な美味しい母乳に保つことができます。
そこでいつも同じサイクルを作ると、利き腕ならぬ「利き胸」が出来てしまいます。
利き胸ばかりを優先してしまい、後回しにしてしまう方の胸の母乳は乳腺内に溜まったり、サイクルが悪くなり美味しくなくなります。
もちろん乳腺炎の原因を作ってしまうことにもなりますよね。
こんなときは母乳の味も変われば、母乳の色も変わるのです。
本当に良い母乳は青白くて薄いものですよ。
利き胸なんてないわよ、左右同じように授乳してるけど・・・
という方でも、体調不良や肩こり・腰痛など血行不良でも母乳の味が変わってしまうこともあります。
産後の肩こり腰痛は我慢してはいけません。育児にも差し支えることもあります。
必要ならば湿布薬は必要ですが、使用してはいけないものもありますよ!
詳しい記事はこちらに。
→授乳中の湿布使用は母乳に影響?市販品は?使ってはいけない湿布薬
もし赤ちゃんが嫌がったら、1度自分の母乳を舐めてみてください。
え~、自分の母乳を舐めるなんて・・・
なんて言わないで!かわいい我が子はこの母乳で大きくなるのですよ☆
赤ちゃんが嫌がる母乳の味は、すごく塩っぽかったり、すごく甘過ぎたり。
嫌な理由があるはずなんです。
マッサージで血行を良くし、搾乳をして古い母乳は除きましょう。
そして授乳をするときも左右のバランスが良くなるように、赤ちゃんに飲んでもらいましょうね。
産後の疲れは母乳にも影響します。
まずはママが体の疲れをしっかり改善しないといけません。
といっても時間がない?
そんなママには時短で簡単改善法を!
詳しくはこちらに。
まとめ
授乳中に反対の胸が「ツーン」と痛くなるのは、母乳が生成されているから。
プロラクチンやオキシトシンという母乳には欠かせないホルモンが分泌されている証拠です。
母性ホルモンともいわれるプロラクチン。
しあわせホルモンのオキシトシン。
授乳によってたくさん分泌されるので、赤ちゃんにどんどんおっぱいをあげましょう!
ただ母乳は左右同じに出るわけでもありません。
古い母乳が溜まったりすると、味も色も変化します。
食べているものが変わるわけでも、環境が変わるわけでもないのに不思議ですよね。
赤ちゃんは美味しくない母乳は拒否することもあるので、母乳ケアは怠らないようにしましょうね。
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