毎日の食後に憂鬱にさせてくれる「子供の歯みがき」。
毎日が格闘状態、1~2歳児の歯みがきは大変ですよね。
しかし1歳になれば歯も生え始め、きちんと歯みがきをしないと2歳未満の子でも虫歯になってしまいます!
とはいえ肝心の子供は、イヤイヤアピールで歯みがきを断固拒否、なんてありませんか?
うちもかなり手を焼かされました。
そこで餅は餅屋、歯医者さんで聞いた子どもが歯みがきを嫌がる理由と、アドバイスを元にうちの子が歯磨きイヤイヤを克服した方法をご紹介します!
1~2歳児が歯磨きを嫌いになる理由
どうしてそんなに歯磨きを嫌がるのか…不思議ですよね。
しかし、子供ながらに歯磨きが嫌ないくつかの理由があるのです!
自分の子どもがなぜ嫌がるのか、まず知っておきましょう。
①体勢がイヤ
小さいお子さんの歯磨きをするとなると、仰向けに寝転ばせて行うことが多いと思います。
実はその「体勢」が嫌という事がありますね。
座っている状態や立ったままなど、様々な体勢で歯磨きをやってみると何か違った反応が見られるかもしれません。
②押さえつけられるのがイヤ
子供は何らかの理由で歯磨きが嫌で必死に抵抗してきます。
ですが必死なのは子供だけではありません。
抵抗してくる子供の歯磨きをする親も必死ですよね!
暴れ狂う子供を押さえつけなくてはいけなくなってしまうわけですよ。
「おとなしく歯磨きをさせてくれればこんな風にしなくていいのに!!」
と思いながら押さえつけて歯磨きをします。
子供からしたら羽交い絞めがイヤな時もあります。
③歯磨き粉や歯ブラシの感触がイヤ
歯磨き粉を使っている場合は、あの「ぐにゅ」っという独特の感触が嫌なのかもしれません。
うちの上の子は、歯磨き粉の感触を嫌がります。
歯磨き粉付きの歯ブラシを口に入れるところを見ていると、ものすごく嫌そうな顔をしていました。
それが判明してからは歯磨き粉の量を調節するようにし、前ほど嫌な顔はしなくなりました。
よしよし、上の子は歯みがき粉で苦労したぞ、と思って下の子に気をつけていたら・・・
下の子は、歯ブラシの硬さが気にいらずいやがりました^^;
歯ブラシのメーカーや特徴によって固さも違ってくるので、注意して見てあげてください。
④歯茎や上唇小帯(じょうしんしょうたい)に当たって痛い
これは歯科衛生士の友人にきいたのですが、歯ブラシが歯茎や上唇小帯に当たるととても痛いので歯みがきが嫌いになるというのです!
上唇小帯とは、子供の上唇と前歯の真ん中に伸びている筋のこと。
成長とともに上顎が発達し、上唇小帯は上に移動するため、大人が自分で磨く時には痛みなんかきにならないんですよね。
でも子供は歯みがきの度に痛みを伴うので、歯みがきがイヤになってしまうのですね。
⑤気分じゃない
とてもシンプルな話ですが「今は嫌」なのかもしれません。
小さな子供は気がコロコロ変わりますので、歯磨きを嫌がった時に無理して続けるのではなく一旦やめてみて少し時間をおいて再度チャレンジしてみるのはどうでしょう?
「あれ?さっきはあんなに嫌がったのに何だったの?」と思わされるかもしれません。
ママ(パパ)がイヤ
我が家では、基本的に私が歯磨きを担当しています。
毎日激しく抵抗され、上記のように押さえつけ…もう必死です。気を付けているつもりですがどうしても力が入ってしまうのです…
ある時主人に任せてみたら嘘のようにすんなり歯磨きをやらせていたのです!
私は目の前の衝撃映像にショックを感じましたが、何はともあれ嫌がらずに歯磨きをさせていてホッとしたのを覚えています。
試しに、いつもの「歯磨き担当」の人ではない人がやってみるのも、親子共々新たな発見があるかもしれませんね^^
気が付かないうちに起きている「悪循環」
子供が歯磨きを嫌がる理由について書いてきました。
もしかして、あることに気が付いてもらえたかな?と思います。
それは、悪循環が起きているという事です。
子供が歯磨きを嫌がる
↓
親は必死になって歯磨きをしようとする
↓
子供は更に歯磨きを嫌がる
↓
親も更に必死になる
という悪い循環が起きてしまっているのです。
そのことに気が付いていても歯磨きをやめるわけにはいかないし、現状を突然変えるのは難しいです。
上記の事を踏まえ、パパやママが思いつく「これが嫌なのかな?」という部分を取り払わないといけませんね。
寝てしまった子どもの歯みがきはどうしてますか?
まさか、そのまま?!虫歯に気をつけて!
>>>歯磨きしないで寝ると虫歯になる?起こすべき?対処法は?
1~2歳児の歯みがきを嫌がらない!9つの克服方法
押さえつけて無理やり歯磨きをするよりも、できれば楽しくやりたいのが親としての本音ですよね。
子供が楽しく歯磨きができるようにするには、何をどうしたら良いのでしょうか?
いくつかあるポイントをあげていきますね^^
1.歯茎や上唇小帯に当てないよう歯みがきをする
先ほども説明した通り、子どもには上唇と歯茎に筋(上唇小帯)があります。
この上唇小帯や歯茎に歯ブラシが当たると、痛くて嫌がる子が多いです。
なるだけ歯茎に当たらないように磨き、上唇小帯は指で押さえて歯ブラシが当たらないように歯みがきしてあげましょう。
2.ビデオやTVの歌を歌う
お子さんの好きな歌、Eテレの歯みがきの歌、YouTube、もちろんパパやママの自作の歌でもかまいません!
子供の気持ちが歌に向くように、リズムのよい歌を常に歌いながら歯磨きを試みてください。
お気に入りを見つけると、好きな歌で歯みがき嫌いもまぎれます。
3.話しかけるのを常にやめない
これは歯科衛生士の友人からの伝授ですが、歯磨きをしている最中は絶えず言葉をかけるのです。
上記の「歌をうたう」のと同様で、話しかける内容はなんでも良いのです。
私はその日にあったことを話しかけます。
「きょうさー、お友達と車のおもちゃで遊んだねー、赤い車がさ、ぶぅーーんて速かったよねー!」など子供が「あ、そうね、そんなことあったね」と歯磨きから気がそれるのです。
他には「なんか聞こえない?」や「なんかいい匂いしない?」など子供が「ん?なんだ…?」と思い静かになるのでお勧めです。
その隙にシャシャシャーっとやってしまいましょう(笑)
4.好きな人形やぬいぐるみやパパなど一緒に歯みがき
お子さんの好きな人形やぬいぐるみ、もう車などでも良いです!
「○○はこの車に歯磨きしてあげてくれる?」などと言い、歯ブラシを持たせてぬいぐるみや車の歯磨き(?)をお願いします。
その間に「じゃあ、ママは○○の歯磨きをするね!」と言い誘います。
自分も車にやってあげているし、誇らしげながらも口を開けてくれるのではないでしょうか?
もちろんパパが隣で一緒に磨いてもOK。
自分だけではないという安心や共有で歯みがきを楽しくしましょう☆
5.好きなキャラクターの歯磨きを用意する
お子さんが「これ使いたい!」と思えるような歯ブラシを用意し、見せびらかせます!
「ほーら、トーマスが呼んでるよー!○○がやらないならママがこれ使っちゃおー」
と言い誘導します。
物で釣るようですが、なかなかうまくいきます。
6.褒めまくる、ご褒美を用意する
歯ブラシやうがいが上手に出来たら、大げさなぐらい褒めてあげましょう!
またご褒美を用意するのも効果アリです。
歯磨きをしたのに食べ物をあげるわけにはいきませんので、この時のご褒美はシールを貼らせてあげたり、好きなキャラクターを塗りつぶせるような塗り絵を使います。
「こんなにいっぱい歯磨きできたんだね!すごいね!!」と毎日の成果を褒めてあげましょう。
お子さんはシールが貼れて楽しいのと、日に日に自分の目でも成果が分かります。
それだけでなくパパやママに褒めてもらえるのです。
きっと歯みがきが嬉しい事になりますよね^^
7.自分で磨かせる
子供にも歯ブラシを持たせて一緒に歯磨きをします。
自分で歯みがきをしたい、という気持ちからママがするのを嫌がるかもしれません。
喉奥に突っ込んでしまわないように、手を添えてサポートしてくださいね。
8.鏡を持たせる
鏡で自分の顔や口を見させながら、歯みがきをしてみましょう。
子供が鏡に夢中になり、スムーズに歯みがきができます。
下の子は自分大好きっ子なので、鏡で見ながらするときは喜んで歯みがきさせてくれましたよ 笑
9.笑わせながら歯みがきをする
変顔したり、お腹を軽くくすぐってみたりして笑かしちゃいましょう!
笑うと口を大きく開けるので、とても歯みがきしやすいです。
遊び食べにもイライラしていませんか?
しつけのポイントを知って、楽しい食卓にしましょう!
>>1歳半頃の遊び食べはどこまでOK?上手な叱り方としつけのポイント
「1~2歳のイヤイヤ期」の歯磨きでイライラ!軽減させるには?
毎日、嫌がられる歯磨き…
その時が来るのが憂鬱になるぐらい親にとってもストレスですよね。
よーく分かります。
ですがイライラしているとお子さんにもその気持ちが伝わり、例の悪循環を生んでしまいます。
私がやってみて実際にイライラが少なくなった方法(気持ちの持っていき方)を簡単にご紹介しますね。
- そう簡単にうまくいくと思わない事
- 意地にならずに「みんな通る道!今だけ。」と力を抜く
- 思い悩まない事
- どんなに嫌がられた時にも子供を褒める
このことを忘れずに歯磨きに立ち向かったら、なんだか子供の力も抜けていったように思います。
イライラしても叩いてはダメ!
自己嫌悪に陥るのは止めにしませんか?!
>>2歳児にイライラして叩いてしまう!しつけで叩くのはNGな理由
まとめ
あんなに毎日歯磨きを嫌がっていたうちの子たちも、今は歯磨きが当たり前のように自然に毎日のルーティンになっています。
少しずつ歯磨きができるようになる子もいれば、ある日突然歯磨きを受け入れる子もいるのです。
特に「イヤイヤ期」の時期は大体のことが嫌なので、パパもママも少し力を抜いて見守っていきたいですよね。
朝ごはんを食べる習慣は、小さい頃から必要です!