子どもの遊び食べ、どれくらいまでやらせて良いものか…。
1歳を過ぎて、どんどん活発になってゆく子ども。
元気が一番ですが、ご飯の時間にも元気が爆発してしまうと親は大変な時がありますよね…。
「ダメと言って理解できないのは分かっているけど…。疲れているとイライラしてしまう」
「毎回叱ると、ご飯の時間を嫌いになってしまうのではないかと不安…」
でも、遊び食べをする理由と対応のポイントを知っていれば、子どもを叱る事もイライラも最小限にすることができます。
今回は、なぜ遊び食べするのか?
遊び食べしているときの上手な叱り方・対処方法についてご紹介します。
【1歳・2歳】遊び食べがひどい!なぜするの?3つの成長の証し
「遊び食べ」は、子どもの成長に必要なこと。
とは聞いているものの、実際に毎食ごとに子どもが食べ物で遊んでしまうのをジッと我慢できる仏のママやパパって少ないですよね。
遊び食べ中の子供たちも、こんな気持ちなんだよって知っておくとイライラも減少できます!^^
①「自分で食べる」という意欲が出てくる時期
1歳〜2歳の時期は、食事という行動が
「(本能的に)お腹がすいたから食べている」
↓
「お腹がすいた!ご飯が食べたい!自分で食べる!」
という積極的なものに変わっていきます。
自分でもやってみたい、自分でもできるという意欲はかき消したくないですよね。
②好奇心旺盛で自己主張するようになる
1歳前後から初めての事や物に対して、自分から向かって行きどんな物なのか調べ知ろうとします。
また自己主張をするようになり、要求が通らないと泣いたり怒ったりします。
このような発達段階にあるため、食事中も「触りたい!」「なんで触らせてくれないの?!」となるのですね。
③食事の一連の動作を学んでいる
オトナの自分達は、すでに分かっている何気ない動作ですが、子供たちには1つ1つが未知の事ですよね。
ただ「食べる」と言っても、
- 食べ物を認識して食べようと思う
- スプーンを持つ
- スプーンに食べ物を乗せる
- スプーンを口元の運ぶ
- 噛んで飲み込む
このように細かい動作がたくさん合わさっています。
まだまだ思うように身体を動かせない事が多いですが、これらの動きをマスターしていくため今は練習中なのです。
掴んで口に持っていこうと思ったら握りつぶしてしまう。
スプーンで掬いたいのに出来なくてイライラして放り投げてしまう、なんて事もあります。
さらに、ツルツルしたうどん、ネバネバの納豆、あったかいみそ汁など、感触や温度も子どもにとっては未知の体験です。
赤ちゃんの好奇心を刺激するため「食べるよりも触りたい」→「遊び食べ」という行動になってしまうのです。
遊び食べをどこまでさせても大丈夫?止めるべき目安
食べ物に興味を持つからこそ「遊び食べ」をしますが、だからといって何でもかんでも容認して良いわけではありません!!
「遊び食べ」といっても
-
- 食べ物を粗末や無駄にすること
- 椅子から離れる、立ち上がる
- わざと物を投げる
など、食べることへの興味から離れる場合には、注意したり食事を中断しましょう。
遊び食べが食事のマナー違反になっては本末転倒ですよね。
1歳頃の子どもが集中して食事できる時間は、15〜20分が目安です。
20分を過ぎても遊び食べがエスカレートして止めない、おもちゃなどで遊んでばかりで食べようとしない場合は片付けてしまいましょう。
朝ごはんがしっかり食べる子と食べない子、こんな違いがありますよ。
>>朝ごはんを食べない!小学生の成長や学力への影響は?食べさせる5つのコツ
子どもの遊び食べのイライラしなコツと上手な叱り方
まずは環境を作ってあげることから始めてみることが大切です。
ご飯を集中して食べられる環境を作ってあげることで、ご飯を食べる気持ちになってもらいましょう。
①食事前に準備、確認するポイント
- 遊ぶ部屋と食事の部屋を分ける
- 食事前におもちゃをしまう
- 外の音が、気になるなら窓を閉める
- 子どもに合った間食の量、食事の間隔にする
など対策しましょう。
間食が多かったり、食事の間隔が短いとお腹が空いていないかも知れません。
食事と食事の間は4〜5時間空けるようにしましょう。
また、親にとって後片付けが憂鬱なものですよね。
②片付けを楽にするポイント3つ
①食事用エプロンを着せる
ナイロン製や袖があるもの等いろいろあります。
100円ショップにも離乳食用のエプロンが売っていますよ。
汚れて良いお家用の服を着せておくのも良いですね。
②食事スペースの床にレジャーシートを敷く
カーペットに染み込んでしまうとお掃除が大変。
レジャーシートやナイロン製の物をしいておけばさっと拭けて洗うのも簡単です。
③ジョイントマットを敷く
スポンジ性のマットを敷いておくと、カーペットを洗う手間が省けます。
木目調や可愛いカラーのジョイントマットもたくさんあるので見てみて下さい。
③掴み食べして良い物を1つ用意する
あまりにも遊び食べがダイナミックで疲れてしまう場合、被害の少ない食べ物を用意してあげる事も1つの対策かと思います。
食パンやお焼き、野菜スティック(にんじん、ブロッコリー、キュウリ)、フルーツ(リンゴ、梨、柿)などは汁気が少ないので周りが汚れにくいです。
掴み食べが上手くできないうちは、最初に掴み食べメニューを出しましょう。
後はママが手伝う・食べさせるという風にするのも良いかもしれません。
④完全に遊びに関心が向いてしまったら「ごちそうさま」の習慣をつける
子どもが遊びに夢中になってしまい食べようとしない。
そんなときは「ごちそうさましようか。片付けるよ。」と言って本当に片付けてしまいましょう。
遊んでばかりで食べないなら20〜30分を目処に切り上げると良いですよ。
泣いてしまう子も居るかもしれません。
しかし根気よく繰り返すうちに「食べないと片付けられてしまう」と段々分かるようになってきます。
また、「食べないならもらっちゃうよ〜」と言って食べてしまうという方法も。
「食べないと食べられてしまう!」と思って食べるようになる子もいます。
ここで大切なのは、ルールを決めたら一貫して行う事です。
ママの時はダメでパパの時はOK、というような曖昧なルールだと子どもにも伝わりませんよ。
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食べない時の原因は?
遊び食べするばかりで食べない!
というときはこんな原因が考えられます。
- お腹がすいていない
- 嫌いな食べ物がある
- 食感が嫌
- 食事の温度が嫌
- 見た目や彩りが好みではなかった
- 気が散って食事に集中できない
- 飽きてしまって他のことをしたい
子どもの気分にも左右されるため一概には言えません。
しかし食事の暖かさや食感など、子どもの食べやすいように工夫してあげられると良いですね。
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まとめ
遊び食べばかりされると、
「せっかく用意したのに」
と悲しくなったりイライラしたりしてしまいますよね。
私も、子どもが食べてくれるように工夫して模索していく毎日です。
できれば叱りたくないですから、事前に対策できる部分は先手を打っておくのが良いですよね!
毎日のご飯の時間が楽しいものになるよう、応援しています