2歳児と言えば「魔の2歳児」や「イヤイヤ期」など親にとって大変な時期だという事を示す言葉が出てくる時期ですね。
そんな言葉をあてはめられるのも納得、本当にイライラさせてくれる時期なのです。
しつけとは言え、つい手が出てしまう。
叩いてしまってから、自己嫌悪に陥るパパ・ママも多くいますよね。
そんな「2歳」の時期をどのように乗り越えていけばいいのでしょう。
手を上げてしまうことのNGな理由や叩いてしまった場合の対処法などご紹介します。
子供のしつけと称し叩くことはNGな理由
2歳児は24時間イライラさせてくれます。
なんでそんなに…と思うほど「ダメな事」ばかりするのです。
自分の子供だからこそ、感情的になってしまいますよね。
それ故、時には手が出てしまう事もあるかもしれません。
ですが、2歳児のしつけで「叩く」という事は、お勧めできません!
どうしてお勧めできないのか、4つの理由をあげていきたいと思います。
①叩いても分からない
2歳児です、この世に生まれてたったの2年です。
日々の生活の中で親が「やっちゃだめよ」という事を何回もやる、という経験があると思います。
「やっちゃだめ」と言われたことの意味が分かっていないからです。
「言っても分からないし、叩いて分からせるしかない!」と言うのは正解ではないと思います。
言っても分からない子は叩いても分かりません。
毎日少しずつ色々な事を吸収していく中で、成長と共に「分かってくる」ようになります。
今は根気よく言って聞かせてあげて下さい。
②同じように叩く子になる
小さな子供は自分がされたことは「やっても良い事」としてとらえます。
うちの2歳児が初めてお友達に噛まれた時、噛み返すという事をしました。
客観的に見ていれば「子供同士の小競り合い」程度の物かもしれませんが、人を噛むなんて初めてのこと。
私はとてもびっくりしてしまいました。
2歳ながらにうちの子は「これはやって良い事なんだね」と解釈し、結果として「噛み返す」という行動に出たのかな?と思いました。
叩かれて育った子は、お友達などにも同じように叩く子になると思います。
そして大きくなって反抗期が来たとき、小さい時から自分がされてきたように親の事も力で押さえつけようとすると思います。
そんな風に力で訴える方法しか知らない子になってしまいます。
③良い子ぶるようになる
今はまだ2歳で何もわからない時期。
しかし、しつけで叩くことを日常化してしまうと、4歳5歳になった頃に叩かれたくないという思いから、親の前でだけ良い子ぶるようになってしまうと思います。
「親の前でいい子で何が悪いの?」と思うかもしれません。
本来子供は親に甘えられるものですよね。
甘えるという事は単に「パパママ大好き!」という行動をするだけではありません。
甘えるという枠の中には…
- わがままを言う
- 反抗する
- わざと悪い事をし、様子を見る
など、構ってほしい気持ちなどから「甘える」という枠に入ってきます。
叩く事が日常化していると上記のような甘え方ができない子になってしまい、自分を偽りながら「良い子」になるのです。
ですが四六時中「良い子」はできませんので親の見ていないところで、わがままを言ったり、わざと悪い事をするようになります。
幼稚園などに通いだした時お友達相手にこのような行動をとってしまいます。
悪い言い方をすれば「親に自分をさらけ出せないストレス」のはけ口をするようになる。という事です。
④本質が分からないままになる
誰でも叩かれれば痛いですよね。
親はしつけのために仕方なく叩いているつもりでも、この頃の子供からすれば「よく分からないけど叩かれると痛いし怖いからやめよう」という気持ちだと思います。
2歳児に難しい事を言い聞かせようとしてもなかなか難しいです。
何となく叩かれるような事を避けるようにはなりますが、本質が分かっていないのであまり意味がないと思うのです。
ただ恐怖心や痛みを植え付けるだけになってしまいます。
子供にイライラする気持ちを軽減しコントロールする方法
いくら我が子とは言えイライラすることは沢山あります。
我が子だからこそイライラしてしまうのかもしれませんが、できれば心穏やかに過ごしたいですよね。
2歳児イヤイヤ期を何回も通過した、育児中の私の経験を交えながらイライラを減らす方法を紹介していきたいと思います。
1・深呼吸をする
シンプルすぎるやり方ですが、とても効果のある方法です。
イラッ!!を感じたら瞬間的でいいので鼻から思い切り息を吸い込み口からゆっくり空気を吐き出します。
人間が最も怒りを感じるのはほんの数秒なんです。
その数秒をクリアできれば怒りのボルテージはゆっくり下がっていくそうです。
意識的にでいいので是非試してみて下さい。
2・距離をとる
親も子も人間です。
イラっとしたら「顔も見たくない」と思うこともあると思います。
そんな時は我慢せず少し離れてみましょう。
さすがに子供一人を家に置いて出かけたりするのはダメですが、子供の安全を確保したうえで違う部屋やトイレに逃げましょう。
爆発しない為にもほんの少しだけ距離を取りましょう。
3・冷静に考える
イラっとしている最中は考えられない事ですが、冷静な時に「どうしてイライラするのか」という事を考えてみるのです。
私が考えたどり着いた事は…
『子供は2歳で、イライラする生き物』それは変えられない事実だという事。
まずそのことをしっかり受け入れること。
これは意外に気が付きにくい事です。
「どうしてこんなにイラつかせるのよ…」という所ばかりが頭の中で大きくなってしまい「受け入れる」という解決法があることに気が付かないのです。
「2歳児はこういうもの」と思えたら、気が楽になりました^^
4・プラス思考にとらえる
心の余裕を自分で意識してとるようにしましょう。
プラス思考に考えるだけでも、気持ちの向きも大きく変わってきます。
例えば、スーパーの陳列のお菓子を落としてしまった。
触らないと約束していたかもしれませんね、そんなときは、
- 約束を守れなかった『どうやって謝るか』『どう対応するべきか』ママからお手本を示すチャンス
- 落としたもの、勝手に持ってきたものは元に戻すマナーを教えてあげるチャンス
- 商品が破損したら弁償になる、いけないことだと教えるチャンス
- スーパーは他の人も使う、自分だけではないと知ってもらうチャンス
など、「約束を守らなかった」マイナス思考ではなく、子どもと勉強する場のチャンスが増えたというプラス思考にすることもできます。
常に物事をプラス思考に考える癖をつけておくと、穏やかな気持ちになり怒りのコントロールもしやすくなりますよ。
5・完璧主義を止める
育児だけでなく、家事が忙しくやらなければいけないことが山積みの毎日ですよね。
そんな時に子供に手がかかり思うように家事が進まないとイライラは止まりません。
子供自身はいつも通り立ち回っているだけです。
時には家事も手を抜いて「ま。いいや、後でやろー」っと思ってみて下さい。
心に少し余裕ができれば子供に対してのイライラも変わってくると思います^^
お手伝いが進んで出来る子は、考える力が付きます!
思わず手が出てしまった場合の子どもへのフォロー
親だって、まだ育児数年の勉強中の身。
思わず手が出てしまい、自己嫌悪に陥ることもありませんか?
でも子供だってショックなんです!
ちゃんと心のケアをしておかないと【親の愛情ゆえに】という気持ちが伝わらなくなってしまいます。
もしも手が出てしまった時には、『きちんと謝りましょう』
子どもが分かるよう理由の説明もしましょう。
痛かったことや驚いた子どもの気持ちを代弁し、「びっくりしたね、叩いてしまってごめんね」「〇〇は危ないから、しない約束だよね。あなたを止めるために叩いちゃったけどごめんね」と。
その後はいつまでもイライラや怒りを引きずらないこと!
いつも通りに接し、叱られたことも「自分を大事にしてくれる」という子どもの自己肯定感を高めてあげたいですね。
自分への反省を含めて、子どもへのフォローが大切です!
子どもと会話をよくし、話し合って、一緒に乗り越えたいですね。
イライラをぶつけるためのしつけは要りませんよ。
まとめ
2歳児へのイライラや手を上げてしまう事について紹介してきました。
しかし少し見方を変えれば、2歳になり自己主張ができるようになってきたという事ですよね。
受け身だった赤ちゃん期とは違って、体と共に心もちゃんと成長している証だと思います。
子供にイライラしてしまい悩んでいるパパさんママさんは、良いパパママだと思います。
子供が2歳なら親も2歳。
これからも子供と一緒に成長していけたら素晴らしいですよね^^
なんて、偉そうにすみません!