産後に母乳育児を行っていて、便通の調子が悪いというママはいませんか?
授乳と便秘・下痢って、なかなか結びつかないですよね?
しかし、赤ちゃんに母乳をあげていると、授乳が原因でお腹の調子を崩してしまうことがあるのです。
管理人も産後しばらくの間、お腹の調子を崩していた時期がありました。
当初は、産後で腸が弱くなったのかと思いましたが、その原因が授乳にあるなんて考えもしませんでした。
そこで、今回は授乳中の便秘や下痢の原因とその解消法を説明します。
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産後の授乳中に便秘や下痢を繰り返す理由
産後すぐ出産の影響かと思っていた便秘や下痢。
しかし産後3か月以上たっても、「便通の調子がおかしい」「以前のようにコントロールできない」「授乳中にお腹が痛い」と悩むママも多いです。
特に産後は下痢になることも多く、生活不調の理由にもなってしまいます。
理由①冷え
体の冷えは、産後も天敵です!
というのも、ママの体は、出産によって生じた骨盤の歪みにより血液の巡りが悪くなっていて、体が冷えやすくなっているのです。
それに、ママの服装によっては、授乳している間はずっとお腹が出てしまうなんてこともありますよね。
また、授乳中は喉が渇くからと言って、冷たい物をガブガブと飲んではいませんか?
これは、ただでさえ冷えている体に追い討ちをかけているようなものなので、すぐにでもやめた方が良いですよ!
飲み物は常温あるいは温かいものにしましょう。
理由②免疫力の低下やストレス
慣れない育児や寝不足によって、ママの体には自分が思っているよりも疲れが溜まっているもの。
それに、産後でホルモンのバランスも崩れているので、通常よりも免疫力が落ちているのです。
そのため、赤ちゃんの健診や予防接種などで病院へ行って、そこでママの方がウイルスに感染してきてしまうなんてケースもあります!
また、ストレスも溜まりやすくなっている状態なので、自律神経が乱れやすくなっています。
これが原因で、お腹の調子が悪くなることもあるのですよ!
理由③ホルモンの分泌
産後に母乳が出るメカニズムにプロラクチンというホルモン分泌が関係してきます。
このホルモンは子宮の収縮を促すため、産後の子宮回復にもとても効率的になるのです。
しかし反面、子宮収縮が腸を刺激し、もともと腸の弱い方は便通にも影響が出ることもあるそうです。
とはいえ授乳が大きな原因という訳ではないので、母乳育児を止めなければいけないわけではありませんよ。
理由④腸内バランスの崩れ
赤ちゃんが生後間もないとなかなか外出も出来ないため、家の中に籠もりがちになりますよね。
運動不足になると、体の代謝が低下し、腸の働きが悪くなります。
また、育児に追われていると自分の食事には手をかけられず、お茶漬けやおにぎり、菓子パンなど簡単に済ませてしまいがちですよね。
そうすると、栄養の偏りや不足により、腸内の善玉菌が減ってしまいます。
また、疲れやストレスなども腸の働きを悪くする一因です。
そして、これらの理由で腸の働きが悪くなると、便秘や下痢を引き起こしてしまいます。
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市販薬は飲んでも大丈夫?
結論から言うと、市販薬によっても飲んでも大丈夫なものもあります。
母乳はお母さんの血液から作られます。お母さんが飲んだお薬は母乳中に分泌されますが、多くのお薬では母乳中に含まれるのはとても少ない量になります。さらにお薬が含まれる母乳を飲んでも、赤ちゃんの血液に届くまでにお薬の量はどんどん少なくなってしまうので、赤ちゃん自身にお薬の影響がでる可能性はとても低いのです。引用:https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/
授乳中だからと「薬を飲めない」「薬を飲むから授乳が出来なくなる」という訳でもありません。
病気の症状によっては、薬を使い症状の改善を促した方が良いことも多いです。
とはいえ、大丈夫な薬かどうかを自分判断は絶対にいけません!
市販薬を服用する場合は、購入する前に薬局の薬剤師や登録販売者に相談するようにしましょう。
しかし、ママの便秘や下痢の原因が授乳ではない場合も考えられるので、できれば、きちんと病院を受診することをお勧めします!
前述しましたが、筆者も産後にお腹の調子が悪い時期がありました。
完全母乳で育てていたこともあり、「市販薬はなんだか不安だし…」と1ヶ月程我慢した後に内科を受診。
結果『過敏性腸症候群』と診断されました。
私の場合は、冷えと睡眠不足が原因だったのです。
しかし先生によると、産後間もないママにかなり多いそうです。
お薬を処方してもらったのですが、やはり服用するときの安心感は大きかったです!
効き目も抜群で、すぐに回復しました♪
とはいえ、できれば薬に頼らずに解消することが理想ですよね!
そこで、すぐにでも始められる産後の便秘や下痢の改善方法をご紹介します♪
産後の下痢や便秘の改善方法
たかが下痢・便秘といっても、長く続くととてもツラいものです。
産後は育児疲れも出やすく、また体の不調を改善する余裕もないかもしれません。
しかし母乳を育児をしているからこそ、万全に体を整えましょう♪
改善方法①体を冷やさないこと
例えば、
いつもより1枚多く着る。
ルームソックスを履く。
ということだけでも体の冷えを予防することができますよ!
また、授乳の際は、腹巻を着る・ブランケットをかけるなどして、ママのお腹が冷えないように工夫しましょう♪
改善方法②十分に体を休めること
疲れが溜まっているときは、体を休めるのが一番です!
赤ちゃんと一緒に横になることも良いですよね。
また、旦那さんや家族に赤ちゃんを預けて、ゆっくり湯船に浸かることもおすすめです!
これは冷え対策にもなるので、とてもお勧めです!
ゆっくり休みストレスや疲れを除くことは、ホルモンバランスを整えてお通じの調子も改善してくれますよ。
改善方法③腸内バランスを改善すること
まずは、ストレッチやヨガ、エクササイズなど、軽い運動をすることです。
これにより、腸が刺激され活発に動くようになります。
そして、バランスの良い食事をとること!
食物繊維の多い野菜やきのこ類、乳酸菌を取りやすいヨーグルトは、腸内環境を整えるのにもってこいの食べ物なので、意識して取るようにすると良いですね!
改善方法④骨盤底筋を鍛えよう
産後は骨盤底筋がゴムのように伸びきっています。
骨盤底筋がゆるみ、筋力が落ちてしまった状態では、肛門や尿道といった筋肉も衰えてしまいます。
座っているときも、仰向けなっているときも、肛門に力をいれキュッとしめる体操をするだけでも筋肉を引き締めがアップします。
尿漏れにも効果があるので、ぜひ毎日の日課にしましょう!
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>>出産後の生理について!不順はよくあること、母乳育児との関連
まとめ
産後の授乳中に便秘や下痢を繰り返してしまう。
それには原因が1つというわけではないことも多いです。
まずは育児疲れや睡眠不足などの不調から回復を促し、お通じに良い食生活で生活リズムを整えてみましょう。
イロイロ試してもなかなか改善しない、そんなときは放っておかずに病院にかかりましょう。
たかが下痢といっても、何か別の病気が隠されていてはいけません。
母乳育児を続けるためにも、体調をしっかり整えておきたいですね。