コーヒー、紅茶に緑茶。
身近な飲み物にはカフェインが入っているものが多くありますよね。
私もコーヒーが大好きで、朝の目覚めには欠かせなく、飲まないとスッキリしなく落ち着きません。
でも妊娠中はもちろん、授乳中もコーヒーを止めなさい、とアドバイスされたけど実際はどうなんでしょう?
授乳時期にコーヒーを飲んだら赤ちゃんにどんな影響があるのか?
今回はカフェインの影響についてご紹介します。
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カフェインの影響って何?
カフェインはダメ、カフェインは危ないと聞くけどカフェインの何がいけないの?
と疑問をお持ちの方もいらっしゃいますよね。
カフェインとはアルカロイドという化合物の仲間ですが、覚醒作用があり脳の中枢神経系を興奮させ眠気を払ったり、集中力を高めたりする効果があり医薬品としても存在しています。
しかし摂取し過ぎると頭痛や不安・不眠・下痢といった症状を引き起こし中毒症になる恐れもあるため、摂取する際に量を気をつけたい成分なんです。
20代の男性がカフェイン中毒死による事故死という事例があるぐらい、近年ではカフェインの過剰摂取傾向になっているんですね。
みなさん妊娠中は流産の恐れや胎児の発育障害の可能性も高めると、カフェイン摂取には気をつけられてきたことと思います。
出産も終わったし大好きなコーヒーを再開出来る!と喜んでいたところに「授乳中もカフェイン禁止」とまた言われるとツライですよね。
私も日常1日4~5杯のコーヒーは当たり前だったため、妊娠中はもちろん授乳中も物足りない思いでした。
しかしなぜ授乳中までカフェインを摂ってはいけないのか?
それは母乳にカフェインが移行するからです!
カフェインを摂取した30分後がカフェインの血中濃度が最も高くなるといわれています。
もしもその時点で授乳した場合、カフェイン摂取量の0.5%~1.5%が母乳に移行します。
つまり赤ちゃんがカフェインを摂取したと同じことなんです。
ママの栄養不足は母乳不足の原因にも!
200種類の栄養を含む「サジー」が母乳の出を良くします。
その理由は?
赤ちゃんへの影響
大人でも脳への刺激や興奮作用を及ぼすのがカフェインです。
小さな赤ちゃんにも影響はあり得ます。
例えば
- 寝つきが悪く、ぐずりがち
- 長く寝れない
- 夜泣きが多くなる
- 落ち着きがなく、泣くことが多い
といった悪影響を及ぼす可能性があります。
カフェインの覚醒作用によって脳が刺激を受け、常に興奮状態になってしまいます。
つまり興奮しすぎてリラックス出来ていない状態が続き、赤ちゃんの体にも負担になるのです。
通常、大人がカフェインを体外に排出するのに5時間以上の時間を要します。
では小さな赤ちゃんは???
なんと80~100時間、およそ3~4日もの時間がかかるのです。
その間にママがカフェインを摂取すれば、少しずつですが体内の蓄積量は増えていってしまいます。気をつけたいですね。
そしてカフェインの過剰摂取で最も危険なのが
「乳児突然死症候群 SIDS」のリスクを上げること!
SIDSは、赤ちゃんが眠っている間に突然亡くなってしまう病気です。
カフェインを1日あたり800mg以上摂取すると、SIDSのリスクが5倍になるといわれています。
しかも喫煙習慣が加わると、さらに発症リスクが高くなります。
ママへの影響
赤ちゃんだけでなくママ自身にも影響はあります。
まず貧血のリスクを上げます。もともと鉄欠乏性貧血の方は要注意なんです!
コーヒーに含まれるカフェインとタンニンは「鉄分」の吸収を阻害してしまいます。
授乳中は貧血にもなりやすいですが、コーヒーの摂り過ぎでますます貧血を悪化させてしまう可能性もありますよ。
またカフェインの利尿作用が働き、脱水症状を引き起こすリスクも高めます。
授乳中は母乳の出を良くするためにも、水分補給は大切です。
しかしコーヒーや紅茶のようなカフェインを多く含む飲み物ばかり摂取すると、逆に排泄作用が働き水分不足に陥ります。
もしも暑い日なのにトイレばかり行くようならば、気をつけたいですね。
授乳中の悩みのNO1は乳首が切れること!
赤ちゃんのせいだけじゃないんですよ。
→授乳のトラブル~乳首が切れる~傷を付けない4つの改善方法とケアの仕方
授乳中のコーヒーを絶対ダメ?カフェイン許容量は?
これだけカフェインの悪影響を聞かされたら、授乳中のコーヒーを飲むことはダメなんだ・・・
というわけではありません。
コーヒー1杯(150ml)のカフェイン量はおよそ90~100mg。
授乳中のカフェインの許容摂取量は国内では定められていませんが、海外では200mg~300mgと定めている国もあることから、コーヒー2杯ぐらいまでが許容範囲と考えてもいいでしょう。
ただ気をつけたいのは、カフェインはコーヒー・紅茶以外にもいろいろな物に含まれているということ!
例えば
- 玉露
- 煎茶
- ウーロン茶
- コーラ
- チョコレート(カカオ濃度が高いほど多く含む)
- エナジードリンク
- 栄養ドリンク
知らないで飲んだりしまっていたら、せっかくコーヒーを止めてても意味がありませんよ。
またカフェインを摂取した30分以内は体内でのカフェイン濃度も高く、母乳を通し赤ちゃんに移行するため授乳はNGです!
コーヒーや紅茶を飲むのなら授乳後か、時間を空けてから授乳をするようにしましょう♪
ノンカフェイン・ローカフェインの飲み物
コーヒーや紅茶を飲まなくなるのは口寂しい・・・
その気持ちとてもよく分かります。
最近ではカフェインレスの嗜好品も増えてきてます。
例えば
- 麦茶
- ほうじ茶
- たんぽぽコーヒー
- ハーブティー
みなさんもご存知のものも多いのでは?
でもコーヒー党の方にはどうにも物足りない。と思われますよね。
よく分かります、私も他のもので紛らわそうかと思ってもやっぱり恋しいコーヒーのほろ苦さや香り。
ただカフェインが欲しいのでは無いんですよね。
そんなときはこれ「カフェインレスコーヒー」
ちゃんとコーヒーの味・香りだけど、カフェインは大幅にカットされています。
そして紅茶も。
紅茶でもデカフェがあるのは嬉しいですよね。
デカフェとはdecaffeinatedの略で、カフェインを取り除いたり、カフェイン添加をしないことです。
カフェにも置いてあるお店も増えてきているので注文してみてはいかがですか?
しかしカフェインの量は減っていても多少は含まれているので、飲み過ぎたら意味がありませんよ!
まとめ
妊娠中も食事や飲み物に気を使ったけど、産後の授乳中もママが口にするものは大切です!
母乳となり赤ちゃんの成長の元になるのですから。
カフェインも母乳から赤ちゃんへ移行します。
カフェインを赤ちゃんが摂取してしまうと、大人同様に脳への刺激作用があります。
カフェインをまったく摂ってはダメ、なわけではないのですが、コーヒーなら1日1~2杯までにしておきましょう。
大人ならカフェインを数時間で排出できますが、赤ちゃんは体外へ排出するのに3日以上かかってしまいます。
飲み過ぎたつもりはなくても、赤ちゃんの体には蓄積されている可能性も忘れないでくださいね。
なるべく授乳中はカフェインの摂取を軽減しましょう☆
良質な母乳にするには「葉酸」が必須です!
妊娠中だけ必要だと思いました?いえいえ、産後の授乳中も大切なんですよ。