トキソプラズマ
なかなか聞きなれない言葉かもしれません。
健康な人が感染しても症状すら出ないこともあります。
しかし妊娠中に初感染してしまうと胎児にまで感染し最悪の場合、
流産や死産・障害をもたらす怖い寄生虫なのです。
この危険から大事な赤ちゃんを守るためにも
よくトキソプラズマについて知っておきましょう。
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トキソプラズマとは?
トキソプラズマとは寄生虫の1種です。
この寄生虫が原因の感染症を「トキソプラズマ症」と呼ばれます。
感染すると主な症状として風邪のような症状が出ることもあります。
多くの方は無症状です。
そして胎児がおなかの中でこのトキソプラズマ症に感染していることを
「先天性トキソプラズマ症」といいます。
妊娠したらトキソプラズマ検査をしよう!
トキソプラズマ検査は血液検査で簡単に出来ます。
抗体の数値で感染しているか分かります。
陰性(マイナス)
まだ感染していないので、この時点では問題ありません。
妊娠期間中に感染しないよう注意しましょう。
陽性(プラス)
いつ感染したかが問題となります。
さらに詳しい検査をして感染時期を確定しましょう。
妊娠の6ヶ月以前に初感染した
ほぼ問題はないと言われています。
抗体をもっているとされています。
(※お医者さんによっては1~3年と猶予期間が違います)
管理人も陽性でした。
ですが、以前に猫を飼っていたこともあるせいか?
はたまたユッケや生ハムなど非加熱の肉料理が好きなせいか?
抗体を持っていたようです。
妊娠直前・妊娠中に初感染した
妊娠直前や妊娠中にトキソプラズマに初感染した場合に予防が必要です!
胎児への感染を防ぐために予防投薬します。
この薬で胎児への感染を防ぎます。
また感染しても重い症状になることを1/7まで減らすと言われています。
管理人の義妹も妊娠中にトキソプラズマに初感染。
出産まで薬を欠かさず飲んでいました。
義妹は無事に出産しました。
もちろん毎年欠かさずの検査は必要ですが
姪っ子も今年で11歳になりますよ♪
勉強もスポーツも支障はありません。
トキソプラズマ感染を防いで赤ちゃんを守ろう!
トキソプラズマの人への主な感染経路は経口感染です。
また卵の混入した粉塵が目に入ることでも感染します。
宿主として特に有名なのは猫です。
生のえさやネズミを捕食することでトキソプラズマ原虫を保有します。
またこのような猫のフンにも原虫や卵が含まれています。
動物、特に猫との接触に注意!
野良猫のむやみな接触はやめましょう。
また飼い猫でも屋外へ出る猫へは注意も必要です。
妊娠中は、排泄物の処理をほかの家族に変わってもらうか
もしくはマスク・手袋など厳重にし、手洗いなどしっかりしましょう!
砂場に気をつける!
公園の砂場などでも猫のフンや尿が含まれている可能性があります。
小さなお子さんと遊ぶ必要がある場合などは
妊婦さんもですが、
お子さんの手洗い等十分にしましょう。
非加熱肉を食べない
十分加熱されていない肉を食べることでも感染します。
生ハムやサラミなど、レアステーキのような生焼けのお肉でも感染します。
妊娠期間中は食べないことが無難です。
ガーデニングや家庭菜園に注意!
そして近年、トキソプラズマ症の増加原因の一つが「ガーデニング」です。
ガーデニングの土のなかにトキソプラズマの卵や原虫が含まれているからです。
さらには野菜や果物にもトキソプラズマの卵が付着していることもあります。
新鮮な野菜・果物でもしっかり洗い、
必要であればお酢などを利用して洗っても良いでしょう!
怖いのは妊娠中の初感染
トキソプラズマ症がとても怖い感染症だということは
分かっていただけたと思います。
日本人のトキソプラズマ抗体陽性率はおよそ7%といわれています。
90%以上の方が陰性であるということです。
ほとんどの方が妊娠中に初感染を起こすリスクがあります。
あまり症例がないため、知られていないことも多いです。
しかし一番怖いのは知らずにわが子を危険にさらすことではないでしょうか?
トキソプラズマをよく知った上で妊娠中の感染を予防しましょう!
ほかにも妊娠中にかかると怖い感染症の予防法をまとめました。