絞扼性(こうやくせい)イレウスってご存知ですか?
あまり聞きなれない病名ですよね。
大人に多い病気ですが発症後は緊急を要します。
しかし幼い子供たちでも発症事例があります。
知らないと絶対に悔やまれる
そんな怖い病気「絞扼性イレウス」について調べてみました。
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絞扼性(こうやくせい)イレウスとは?
腸閉塞のことをイレウスといいます。
この病気は腸管がなんらかの原因で詰まってしまい内容物が腸の中に充満する状態です。
多くは手術経験のある人に起こる癒着性イレウスが多いのですが
乳幼児では先天的なものもあれば、出生後に発症することもあります。
この絞扼性イレウスとは
腸管とともに腸間膜という腸に酸素や血液を送る部分も締め付けられたり
ねじれたりして血流障害を起こしたものです。
画像のように腸が紐で縛ったような状態だったり、ねじれてしまうのです。
放っておくと腸管が壊死を起こしてしまったり
敗血症を起こすため緊急性が必要となります。
絞扼性イレウスは多くの症例が大人の手術経験のある人です。
しかも絞扼性という判断についてはとても難しいのです。
そんな判断の難しさも含め小児での診断は極めて困難なのです。
こんなに怖い絞扼性イレウスですがどんな症状が起こるのでしょう?
絞扼性イレウスの症状とは
イレウスの症状と同じような症状が出ます。
・お腹が膨れる
・嘔吐
・腹痛
この症状で思い当たることはありませんか?
胃腸炎などと同じ症状なのです。
そして残念ながら、ただの腸炎と誤診断され亡くなってしまったケースもあるのです。
絞扼性イレウスは腸が絞められていたり、ねじれていたりするので
激しい腹痛を訴え、かなりの痛みで七転八倒する子もいます。
また、たび重なる嘔吐を繰り返すことも特徴です。
そして絞扼性イレウスは進行も早いため治療にも緊急手術が必要となります。
発症からたった16時間で亡くなった女の子もいるのです。
絞扼性イレウスの治療法とは?
緊急手術が必要です。
手術では腸のねじれを戻したり、腸管を絞めているひも状の組織を切ったりし
腸閉塞(イレウス)の原因を取り除きます。
もし腸管が壊死しているようである場合はその部分を切除、吻合しなくてはいけません。
しかし絞扼性イレウスは適切な診断を受け、手術を行えば治療できる病気です。
では予防法はあるのでしょうか?
絞扼性イレウスの予防法とは?
先天的な原因では予防することが難しいのですが
腸閉塞の予防が絞扼性イレウスの予防にもつながります。
・排便習慣をつける
習慣的な便秘が原因となることもあるので、腸を詰まらせないようにしましょう。
・適度な運動、十分な水分
便が硬くならない為に気をつけるといいですよ。
・消化に負担がかかるものは控える
しかし幼児の絞扼性イレウスの原因は突発性であったりするので
予防するのが難しいかもしれません。
まとめ
今回は悲しくなってしまうようなお話になってしまいましたね。
子供が病気というのは軽症でも重症でも嫌なものですよね。
今回はあまり子供での症例を聞いたことがない方も多いかと思います。
子供が絞扼性ウイルスにかかることは稀だそうです。
管理人も知らなかったため、自分のためにも調べてみました。
知らずに何かあっては辛いです。
でも、もし知っていれば違った結果に出来ることもあると思います。
日ごろから子供の様子をしっかりと観察し
いつもと違う状態を見極めてあげられるといいですよね。