俗にいう「イヤイヤ期」の時期、1・2・3歳の子供は日々頭を悩ませてくれますよね…
毎日色々な事をしでかしてくれますが、その中の1つに「物を投げる」という事があるかと思います。
最初はカワイイもんだと思っていたら、どんどんひどくなってしまった。
そんなことありませんか?
今回は「2歳児/イヤイヤ期の子が物を投げる」原因や心理、またエスカレートし過ぎないための対策法をご紹介します。
どうして物を投げる?2歳児の心理と原因
無条件に可愛かった赤ちゃん期を過ぎて、2歳頃になると一人遊びが出来るようになったり、早い子だとお話もできるようになります。
毎日一緒に居ると気付きにくいですが、少しずつ色々な事を自分で出来るようなり、子供の成長の様子が喜ばしい限りです^^
しかし…喜んでばかりもいられない様子もあります。
「なんで物を投げるようになっちゃった?」
「毎日イヤイヤで…もう、こっちが嫌だよ。」
「えーー?!今までご機嫌で遊んでたのに急に怒ってるし…何なの?」
など、思ったことはないですか?
現役2歳児や元2歳児の子育ての経験を元に、イヤイヤ期の子が何を考えどのような気持ちでいるのか?その心理を幾つかあげていきますね!
①自分の思い通りにいかない
兄弟におもちゃをとられて怒ったり、帰りたくないのに帰らなければいけない時などは「思い通りにいかず嫌だ!」と感情がとても分かりやすい時もありますね。
またご機嫌に遊んでいるように見えても、
・積み木が上手に積み上げられない
・シールがうまく剥がれない
・線路がちゃんと繋がらない
など…言いだしたらキリがありません。
様々な事が思うようにできないと、苛立ちから物を投げてしまったり奇声をあげたりして自己表現しているのですね。
親だって叩いたりしたらダメなんです!
>>2歳児にイライラして叩いてしまう!しつけで叩くのはNGな理由
②自分で達成させたい
上記①のように、思い通りにいかない様子を親が見たら手助けをしてしまいませんか?
良かれと助けてあげて、余計に怒られた時もあります…
実は自分で成し遂げたいという、成長なんですね。
最初は、何なの…?と思いましたがハッとしました!
「手を出されたくない」
「自分でやりたい」
という事に気が付いたのです。
少し前まではなんでもママにやってもらうのが当たり前だったのに「自分でやる」という気持ちが出てきたんだなと、成長を感じました。
気持ちが先行するばかりで実際はうまくいかず自分と葛藤しているのかな?
と思うと急に面白く感じますよね^^
③単純に楽しい遊び
物をつかむまでにイロイロな成長段階を踏んできました。
物を認識する→触る→つかむ→離す→投げる
最初は触って満足できていたものが、つかんで自分の思い通りに投げることが出来るようになれば、子供にとってそれは楽しい出来事ですよね!
ママにとっては、物を投げて落としたりどこかに行ってしまうのが何が面白いの?
って感じですが、「物を投げること」が赤ちゃんや子供にとっては「またやりたい」と思える楽しい遊びなんです。
④心の矛盾
上記①②ととても似ていますが、この頃の子供の心の中は常に矛盾が大爆発。
やりたい→けどできない!
出来ない!→でも手を出されたくない!!
やってもらわなきゃやれないーー!→やだ!触らないで!!
そんな事を言われても「ふぅ…」ですよね(^-^;
2~3歳児はそんな矛盾と常に全力で戦っているのです。
そんな時はほんの少し助けてあげたり、子供が納得できる範囲で助言してあげると嘘のように落ち着いたりするのです。
「どうしたの? ここだけはやってあげるから、ここからは○○がやってみたら?」
「ここをこうしてみたらどう?」
など、子供の様子を見つつ声をかけてあげてみてください。
2歳の子の反抗的に思える態度は、自分を主張しながら心が成長している証拠なのですね。
葛藤が生まれるのもその証ですし、自立心も出ているという事だと思うのです。
「この子の心が成長段階なんだ」
そう思うと少し和やかな気持ちになりませんか?
危険のない場合は好きなだけイヤイヤしてもらい、そっと見守ってあげるのも良いかもしれませんね^^
お手伝いで自己表現を開放してあげましょう♪
>>子どもがお手伝いできる内容は?自ら考える力を持つ子にするには?
物を投げてしまう子への効果的な叱り方や対応方法
実際に物を投げる子供に、困ってしまうのは変わらないですよね。
家で物を投げれば、友人宅や外出先でも同じことをしてしまいます。
投げたものがお友達に当たってしまったり、テレビや家電などに当たっては大変です!
物を投げる子に対して、具体的にどのような叱り方や対策をとれば良いのでしょう?
投げる前に止める
物を投げる前に何らかのアクションがあるはずなので、それに気が付いたときには直前でもいいので止めるようにしましょう。
癇癪を起すときに物を投げる。
思い通りに行かないと物を投げる。
落としたときの親の反応が楽しい。
など、こういった気分と一連の動作になってしまうと、後々クセのようになり大変です。
なるべく投げないように防ぎ、他の対策法と合わせ癖にならないようにしましょう。
気持ちを代弁し、なぜダメなのか簡潔に説明する
ただ「投げちゃダメって言ってるでしょ!!」と怒るだけでは、子どもの自己表現も緩和できません。
まず子どもの気持ちを代弁しましょう。
「積み木を上手にのせたかったんだね。」
「自分でページをめくりたかったんだね。」
と、理由が分かったよと代弁します。
その後、具体的にどうしてダメなのかを簡潔に説明するよう叱りましょう。
「投げたら危ないよ、おもちゃも壊れちゃう。」
「お友達に当たって危ないよ、投げたらダメ。」
その時に子供の手を押さえながら目を見て真剣に言うとより効果的ですよ。
すぐには分からない子も、繰り返して注意することが大切です。
叱るときは「簡潔に短く明確に!」を目指しましょう。
感情的にダラダラ怒っても理解できません。
大人だってイヤになっちゃいますよね。
物を投げているところを見せないようにする
大人同士や大きな兄弟がいる家庭にありがちですが、布巾を投げて渡したり鍵をアンダースローで渡したりなど「投げる=OK」になっていませんか?
物を投げる場面を見てしまえば、下の子もいいのかなと思いますよね。
実はうちの子供も「人に渡す=投げる」になってしまった時期がありました。
家のルールで「物を投げることが有り」になってしまっては、いけませんよね。
家族全員で反省しました^^;
まとめ
物を投げる子供。
…悩みますよね。
「このまま直らなくて幼稚園などでもやっちゃったらどうしよう…」
という不安がよぎるのも当然です。
ですが、2歳のイヤイヤ期が通り過ぎる頃には物を投げるのも落ち着いていく物です。
今は気持ちをうまく表せない時期と言うのが大きく関係しているので、親である私たちは「そんなものか!みんなそうか。」と気持ちをゆったりとしていたい物ですね^^
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